2013年1月

認知会計からのつぶやき4-政治・経済・歴史を認知会計の視座から見つめ直す-

***1.大福帳の悲劇(1)  江戸時代に近江商人が最高レベルにまで完成させた複式簿記が大福帳システム。金貨、銀貨、紙幣、手形が混在する複雑な経済活動を見事に整理記録し、適確な経営判断に導く、秀れもの。  ソロバンが単なる計算器以上の働きをしていたと思われるものの、全容はいまだ未解明。大福帳システムを封建時代の遺物として捨て去り、欧米流の複式簿記を盲目的に導入したのが福澤諭吉の「帳合の法」。 ** […]

認知会計からのつぶやき3-政治・経済・歴史を認知会計の視座から見つめ直す-

***1.市場原理主義の正体  一部の富める者をより豊かに、大多数の貧しいものをより貧しくする社会システム。TPPはその一つ。  1%の者が、80%の富を独占するアメリカ。戦後、アメリカの植民地となった日本は、高度成長というバブルが消えた現在、中産階級の層が薄くなり、富者と貧者の二極分化に向っている。格差の行き着く先は国家の自滅。 ***2.市場原理主義の虚妄  市場原理主義は、内と外の植民地化を […]

クレーマー・橋下徹氏の本性-⑪

 これまで橋下徹氏を、端(ハタ)メイワクな典型的なクレーマーと位置づけ、その背景として彼の出自、つまり被差別部落特有のものの考え方があることを指摘すると同時に、彼の職業、つまり弁護士特有の倒錯したエリート意識があることを取り上げた。このために、橋下氏が正論と考えて発信したとしても、これらのバイアスがかかっているために、大方の日本人にとってはなんとなく歪んでみえるのであろう。  考えてみれば、橋下徹 […]

クレーマー・橋下徹氏の本性-⑩

 夜郎自大(やろうじだい)という言葉がある。広辞苑によれば、「(漢代の異民族の一つである夜郎の王が、漢の広大なことを知らず、自らを強大だと思って漢の使者と接したことから)自分の力量を知らないで、幅を利かす態度をとるたとえ。-史記西南夷伝」とある。  相手かまわず、「バカ」とか「畜生」などといった罵詈雑言を言い放ち、自らの発言については都合が悪くなるとクルクルと変えて、口から出まかせの言い訳を恥ずか […]

クレーマー・橋下徹氏の本性-⑨

 まず、いびつな資格試験の代表格である司法試験について。法曹の登竜門としての司法試験は、他の国家試験と同様、本来は単なる職能試験だ。法曹という特殊な仕事につくための最低限の基礎知識を検査する試験、いわば法曹人という職人を選抜する試験である。この点、医師国家試験、公認会計士試験も同様だ。これが建前である。  これに対して現実はどうか。医師も公認会計士も、試験に合格し資格を得たら、それぞれ与えられた職 […]