***Ⅲ.非現実的なインチキ計算の実態 Ⅱの(3)の洪水被害額(B1の便益)と(5)の洪水被害軽減額とのゴマカシの実態は、10のパターンの洪水にかかる水害予測値が、過去の実際の水害被害額と比較して、余りにもかけ離れた巨大なものであり、非現実的なものであることだ。 (1)まず、八ッ場ダムに関係のある1都5県(東京、千葉、群馬、埼玉、茨城、栃木)の過去10年間(平成10年~同19年)の年平均の被害額 […]
***Ⅰ.はじめに ****(1) 八ッ場ダム事業の概要 昭和27年(1952年)に計画され、50年以上にわたって延々と続いてきた八ッ場ダム建設事業は、政官財の利権トライアングルを象徴する典型的な事例であり、その概要は次の通りである。 +総事業費4,600億円、残事業費1,383億円。但し、従来の経緯に鑑み、総事業費は更に1,000億円以上増加する見込み。+目的・必要性++洪水調節(利根川流域の […]
7.群馬県知事の誤りの二つ目は、「政権が変ったから中止した」と、短絡的に決めつけていることだ。 ダム工事を中止するのは、法律(政策評価法)の上で事業継続の必要条件が備わっていないからであって、もともと時の政権に左右される筋合いのものではない。自公政権下でも中止すべきものは中止すべきであったということだ。これまでの自公政権は、なすべきことを怠り、頬被(ほおかぶ)りを決め込んでいただけのことである。 […]
八ツ場ダムに関する山根治(弊社主任コンサルタント)による分析の要約が、月刊テーミス(※2009年11月号)に掲載されます。なお、分析の全文については、現在連載中の「八ツ場(やんば)ダムの中止と税金ドロボー」に続き、11月10日より「山根治blog」において順次公開予定です。 月刊テーミス http://www.e-themis.net/
5.9月23日に現地を視察した前原誠司国土交通相に対して、地元の大沢正明群馬県知事が次のように噛み付いたという。『1995年に地元の町が事業推進の協定書を国と締結した時、鳩山由紀夫さん、前原さんらは自社さ政権で与党だった。政権が代わったからといって国が一方的に中止することはありえない。ダム建設は国と地方の約束のはずだ。』(平成21年9月29日付、山陰中央新報) この知事の発言にはピント外れの誤りが […]
3.八ツ場(やんば)ダムでは予算の70%がすでに使われたという。ここまで出来ているのに中止するのはおかしいではないかという声が、このところことさらに強調されているようだ。10月19日に現場視察を行った、関係する1都5県の知事の意見も同様であった。しかし、もともとの施策自体が間違ったものであり、事業継続の必要条件を満たさないから中止するのであって、予算の消化状況など基本的には関係ないことである。過( […]
上場詐欺については、日本では罰する法律がないから議論すること自体がおかしいとか、あるいは罰する法律がない以上、違法性の問題など出てこないとか、更には一歩進めて、違法でないならば仮に上場詐欺をやったとしても全く問題はない、などトンデモないことを公言する弁護士がいます。まさに三百代言(さんびゃくだいげん)そのもの、呆(あき)れてものが言えませんね。 ちなみに、上場詐欺というのは、上場に際して重要な […]
【上場までの会社の発行済株式数・株主構成の推移】については、「ホリエモンの錬金術 -6(※資料)」で、推計を交えて記述したところです。このたび、堀江貴文氏自身の口から日付のバックデイト(捏造)の事実が明らかにされましたので、次の通り修正いたします。 ***【上場までの会社の発行済株式数・株主構成の推移1】 ^^t ^cx^NO. ^cx^株主 ^cx^H08.04.22 ^cx^H09.07.0 […]
****(6)堀江氏の自白によるインチキ上場の実態 これまで検証し、事実として確認したことをベースとして、『ホリエモンの錬金術』で摘示した、3つのトリックのスタートをなしている詐術についてまとめてみることにいたします。 この詐術は、オン・ザ・エッヂ(ライブドアの前身)が東証マザーズ上場の前に、会社の評価額を不当にも1,440倍にもつり上げていることでした。上場前のわずか7ヶ月の間に、5つの小細 […]
1.前原国交相は何故はっきりした理由を言わないのか。 言うべき理由は明白であり簡単なことである。これまで国交省が公表してきた費用対効果(B/C。ビー・バイ・シー、効果を費用で割った値)の計算が誤っていたこと、つまり、効果と費用の計算が共にインチキであったこと、効果が故意に水増しされており、費用が過少に計算されていたこと、これを説明するだけで十分だ。3.4と計算されている八ツ場(やんば)ダムのB/ […]