検証!! 『ホリエモンの錬金術』-12

****(4)堀江氏の自白 - 架空資金をめぐって

 この連載の5回から11回にかけて、堀江貴文氏が言っている、「有馬純一郎氏所有の株が、実は堀江の借名株だったという、トンデモ話」について具体的な根拠に基づいて検証してきました。その結果、堀江氏が「根拠のない中傷」であるとして私を「小人」とこきおろし、非難を浴びせていること自体が、実は逆に「トンデモ話」ではないかということを明らかにしました。つまり、借名株の疑惑は、堀江氏が自らのブログでこのたび明らかにした、いくつかの新しい事実(これを私は自白と呼んでいます)によって、晴れるどころか、かえって深まったということです。

 借名株という枝葉の問題については、取り敢えず片付けましたので、次に、検証作業のメインである、3億6千万円の架空資金に移ります。
 私は、『ホリエモンの錬金術-11』において、次のように記しています。

『 私は、第8回で、ホリエモンのトリックを破るキーポイントは、有馬晶子(有馬純一郎さんを含む有馬家)さんとの取引であると述べました。
 法定資料で開示されている有馬さん絡みの以下の4つの事実は、ウソである可能性が高く、それが立証されるならば、ホリエモンの“完全犯罪”はもろくも崩れてしまうのです。
+平成10年4月30日、額面金額一株5万円で、有馬晶子→堀江貴文へ48株、有馬晶子→宮内亮治へ2株、譲渡されたこと。
+平成10年8月3日、額面金額一株5万円で、堀江貴文→和井内修治へ8株、堀江貴文→小飼弾へ4 株、譲渡されたこと。
+平成11年11月5日、一株300万円で、有馬晶子→堀江貴文へ120株、譲渡されたこと。譲渡価額3億6千万円。
+上場直前の株式960株(評価額57億6千万円)が有馬純一郎名義であること。
 この1.~4.は互いに密接に関連しているもので、私の結論は、4つ共全てウソであるということです。』

 上に挙げている4つの事実のうちで肝腎なものは、1.から3.の事実であり、4.の事実についてはインチキ上場の基本的な構図には関係のない派生的なものでした。
 これらについて私は事実に反しており、ウソである可能性が高いと指摘しています。これらの4つの私の推断に関して、このたび堀江氏は自ら新しい事実を明らかにすることによって1.から3.までについて(1.と2.については後に詳述します)追認、つまり、私の推断が正しかったことを事実上認めるに至ったのです。

 堀江氏は、次のように述べています。

『A氏親子とのやり取りは、すべて宮内氏と中村氏に任せていました。私と彼らの間には感情的なしこりがあったためです。ですので、当時の経緯は逮捕時くらいの時には忘れていましたが、上場時の大量保有報告書には、2億6千万のA氏からのローンを受け、株を買い取っていることになっています。私は宮内氏から、A氏がA氏の娘に2億6千万支払ったと聞いていましたが、どうも実際には野村の簿価上げクロスの時に、私から直接支払われたようです。そのときには5億程度支払ったはずです。それは利息分も含めてという事でした。というのも、上場後株価が上がらなかったので、私は株を売って借金を返済できず、2回もロールオーバーしてもらったからです。
A氏の残りの株は光通信キャピタルと大和証券SBCMに譲渡されました。

追記:共同経営者だったA氏は持ち株のすべてを私に一株300万で私に全部売り渡しました。売買代金は3.6億になりました。が、そのうち1.2億分は光通信キャピタルと大和証券SBCMに私から売り渡しましたので、実質2.4億がA氏からの買取価格になります。それをA氏の父親から借り入れた形式になりました。その2年後に持ち株を売却して利子も含め5億程度を支払ったため、私としてはA氏に5億支払ったという記憶になるわけです。』(”「ホリエモンの錬金術」サイト批評2”)

 この文章は、私が“検証!!『ホリエモンの錬金術』-2”で言及したように、堀江氏は、

『論理性が相当以上に欠けているだけでなく、敢えて間違ったことを喋ったり書いたりする習性(これを虚言癖といいます)』

があることを端的に示しています。次回において、何故そうなのか、説明いたします。

(この項つづく)

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。

“姉のブラ 借りて練習 外し方” -さいたま、火星落花生。

(毎日新聞、平成21年5月29日付、仲畑流万能川柳より)

(外す相手がいるのかな。)

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