検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外8
- 2009.07.21
- 山根治blog
「検証!! 『ホリエモンの錬金術』」の目次を以下に掲げます。
***<目次>
+はじめに : 第1回
+論点の整理-2つの虚言 : 第2回~第4回
+堀江氏の自白-借名株をめぐって : 第5回~第11回
++堀江貴文氏が被っている実害についての検証 : 第8回
++堀江貴文以外の人物が被っている実害についての検証 : 第9回
++借名株についての新たな疑惑 : 第10回~第11回
+堀江氏の自白-架空資金をめぐって : 第12回~第16回
+堀江氏の自白-2つのバックデイト(日付の捏造)をめぐって : 第17回~第19回
+堀江氏の自白によるインチキ上場の実態 : 第20回~第21回
上記6.のインチキ上場の実態は次の通りです。
+平成11年8月3日、オン・ザ・エッヂの株式を一株5万円で、
–堀江貴文氏から和井内修司氏へ8株、
–堀江貴文氏から小飼弾氏へ2株、譲渡。
+平成11年8月3日の直前に、オン・ザ・エッヂの株式を一株5万円で、
–有馬晶子氏から堀江貴文氏へ48株(1:3の株主割当後換算で192株)、
–有馬晶子氏から宮内亮治氏へ2株(1:3の株主割当後換算で8株)、譲渡。
+平成11年9月3日、株式会社光通信と株式会社グッドウィル・コミュニケーションに合計200株を一株300万円で第三者割当増資。
+平成11年12月17日、オン・ザ・エッヂの株式を一株300万円で、
–堀江貴文氏から大和証券SBCM株式会社へ30株、
–株式会社光通信パートナーズへ10株、譲渡。
上記1.~4.の事実関係はほぼ同一の時期に、60倍の開差のある株式の時価が存在することを意味する。
つまり、
+平成11年8月3日直前、及び、同日 … 一株5万円、
+平成11年9月3日 … 一株300万円、
2つの時価。
2.の時価の算定方式はDCF法(目論見書P.78)。1.の時価の5万円は同一の算定方式(DCF法)による限り、算定不能。一株5万円という時価と一株300万円という時価が、ほとんど同一の時期に併存することはありえない。
以上のような矛盾する2つの時価の存在をカムフラージュするために、次の3つのトリック、つまり詐術(捏造)が施された。
+バックデイト(日付の捏造)。
++上記1.の平成11年8月3日を、一年前の平成10年8月3日にバックデイト。
++上記2.の平成11年8月3日直前を、一年三ヶ月前の平成10年4月30日にバックデイト。
+平成11年11月5日、有馬晶子氏から堀江貴文氏へ、一株300万円で120株譲渡されたことにした(捏造)。
+2.の捏造をカムフラージュするために、架空の金銭消費貸借契約書まで作成して有馬純一郎氏から2億4千万円を借りた形式にした。
+2.の捏造をカムフラージュするために、著書では銀行から5億円の融資を受けた、とウソの事実を公表。
1.~4.の捏造は、目論見書の株式公開情報のトップに位置する「特別利害関係者の株式の移動状況」の主要部分が虚偽であることを意味する。つまり、株式公開にあたって重要な情報を捏造し、偽って上場審査をくぐり抜けたものである。』
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ここで一句。
(“連れ合いは 若いオシャレな その昔 シャモジ使って 米洗い”)
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