検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外
- 2009.06.02
- 山根治blog
堀江貴文氏の虚言癖は、本来の性格によるだけでなく、どうも日本語の読解能力がいささか欠けていることにも原因があるようです。
たとえば、私がゴマのハエと言ったのをとらえて、虫のハエと思ったらしく、『ハエ呼ばわりされるのは気持ちのよいものではないですが。つか、普通知らない人たちに向かって、どんだけむかついたからといって「ハエ」はないと思いますけどね。。。自分や自分の家族が「ハエ」呼ばわりされたら、嫌だと思って自粛したりしないのでしょうかね・・・。』(「ホリエモンの錬金術サイト批評その3」)と、良識派を装ってピント外れのことを喋っています。
この堀江氏の発言にツッコミがあるのではと捜してみたところ、ツッコミどころか、この人のトンチンカンな発言を真に受けた、Rhapsody in Blue さんが
と呼応して、なんだか訳の分からないことになっています。
ゴマのハエは虫のハエではありません。念のために辞典を引いてみますと、
と記されています。つまり、ゴマのハエは慣行語であって、他人のものをチョロマカス「こそ泥」のことです。
私が、
と言ったのは、両者とも「こそ泥」の類であって、大騒ぎ(私はから騒ぎと表現しています)するほどのことはない、ハエたたき(上場適格性を追及すること)で十分である、というほどの意味だったのです。
数々の伝説を残した石川五右衛門とか、義賊と江戸庶民が持ち上げた、鼠小僧次郎吉のような、天下の大ドロボーであれば、それこそ大捕り物といった大騒ぎをする必要があるのでしょうが、ゴマのハエのようなこそ泥には岡っ引き一人で十分だということです。(「ホリエモンの錬金術-5」)
また堀江氏は、書き込みの中で、次のように記しています。
この書き込みの中には、『彼』が3回でてきます。前後の文脈からすれば、はじめの『彼』は私、山根治のことのようですし、あとの2回の『彼』は田中慎一氏のことだと分かります。すると、冒頭にある『最近のコメント』とは私が行ったコメントということになり、明確に特定されていませんのではっきりしないのですが、私が最近田中慎一氏のことを持ち出したコメントといえば、山根治Blogのコメント「[1438] Re2: ホリエモンの弁解術 -6」しかありません。
尚、あなたのご質問事項ではありませんが、堀江氏が資本取引と損益取引 http://ameblo.jp/takapon-jp… でもっともらしいことを述べているのは、会計の基本を知らない人の「独自の見解」(一般には通用しそうにない、一人よがりの考え方、のことです)です。田中慎一氏が「ライブドア監査人の告白」で示している事実(とくに、図表8、10、11、12、P.98~P.104)を前提とすれば、堀江氏の言い分がいかに空虚で的外れなものか明らかです。』(「[1438] Re2: ホリエモンの弁解術 -6」)
『最近のコメント』が上記のコメントであるとすれば、堀江氏の喋っていることは一体何なのでしょうか。私のコメントの文章をどのように読めば、
といったことになるのでしょうか。
私はあくまでも十分に確認できる情報がないことを前提として、これまで矛盾することを平気で書いてきたり、その場しのぎシノギのウソを次から次へとついてきた堀江氏に比べれば、田中慎一氏の著書には矛盾するところは見当りませんし、ライブドアの監査人しか知りえない情報がかなり盛り込まれていましたので、田中慎一氏の言い分の方が信憑性が高いと言っているのです。私は会計士として事実そのものを冷徹に見ることにしていますので、その人が反省しようがしまいが全く関係ないことです。
誰が見ても直ちに分かるような話のスリカエは詐話師の特徴ですが、堀江氏も一流の詐話師を目指そうとするならば、今からでも遅くありません、もう一度日本語の勉強でもなさったらいかがでしょうか。
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ここで一句。
(鬼も退散。)
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