疑惑のフジテレビ -8
- 2006.03.14
- 山根治blog
フジテレビの問題に立ちかえることにいたします。 これまでのところで確認したのは、ライブドアとフジテレビが基本合意をした、昨年の4月時点でのライブドアが、どのような会社であったのか、ということでした。コンプライアンス(法令の遵守)という観点からは、はっきり違法とは言えないようなグレーゾーンの脱法行為を平然と敢行し、しかも堀江貴文社長自らその事実を堂々と公言していること、コーポレートガバナンス(企業統 […]
フォレスト・コンサルタンツ
フジテレビの問題に立ちかえることにいたします。 これまでのところで確認したのは、ライブドアとフジテレビが基本合意をした、昨年の4月時点でのライブドアが、どのような会社であったのか、ということでした。コンプライアンス(法令の遵守)という観点からは、はっきり違法とは言えないようなグレーゾーンの脱法行為を平然と敢行し、しかも堀江貴文社長自らその事実を堂々と公言していること、コーポレートガバナンス(企業統 […]
もう一回だけ、本題から外れたテーマに触れることにいたします。 これまでのマスコミ報道から、検察の取り組み状況を推察し、今後の成り行きを考えてみますと、ライブドア事件の全容が解明されることなく、中途半端な状態で幕引きされることになるかもしれません。 今のところ、関係会社であるライブドアマーケティングにからむ風説の流布と偽計が立件され、更にライブドア本体の第9期(自平成15年10月1日、至同16年9月 […]
ここらあたりで一息入れましょう。フジテレビの首脳陣はともかくとして、会社自体が消えてしまうことはないでしょうから。ライブドアと違って、フジテレビは実体のある企業体であり、決して幻ではないのです。先を急ぐこともないでしょう。 1月16日にライブドアが摘発されてから6週間、この事件に関連してウソかマコトか分らない、おびただしい量の情報が、あちらこちらで飛び交いました。 ライブドアとか堀江貴文氏について […]
先週の金曜日(2月17日)、国会の予算委員会でライブドア問題の集中審議があるというので、ソファーにひっくりかえり、ボケーっとしてテレビ中継を見ていました。 小泉さんの例によってナメクジのような迷答弁を、子守唄がわりに聞きながらウツラウツラしていたところ、一人の人物の登場によってハッと我にかえり、思わずソファーに座り直してしまいました。 石井道遠(いしいみとお)。 国税庁次長。東京大学法学部卒、54 […]
フジテレビがライブドアと基本合意をした、昨年の4月時点に立って考えてみましょう。 ライブドアという会社は一体どういう会社であると見られていたのでしょうか。認知会計の手法に従って、いわばライブドアの世間的評価等についての棚卸し(インベントリー)をしてみます。 まず、コンプライアンス(法令遵守)という観点に絞ってみますと、次の3つの事実が明らかになっていました。 +最近の一年以内に、矢継ぎ早に3回にわ […]
ブログに寄せられた2つのコメントについて。 コメントNo.[563]。 同窓の先輩、中路信様。私の拙文をお読みいただき、その上心のこもったコメントまで賜りありがとうございました。心から御礼申し上げます。 増田四郎先生。久しぶりに眼にした先生のお名前が、私を40年以上前に引き戻しました。寮のさほど広くない畳敷きの集会室で、一夕、増田先生を囲んで夜の更けるまで話し合ったことが、まるで昨日のことのように […]
前回私は、フジテレビがライブドアにオモテ社会の太鼓判を押した、と申し述べました。 このことが、一体何を意味するのか、具体的に考えてみることにいたします。 平成17年4月18日、フジテレビとライブドアは、3ヶ月にわたるスッタモンダの大騒動の末に、突然世間をアッと言わせるような和解をいたします。 この和解はあきれるばかりの茶番劇でした。サラリーマン経営者であるフジテレビ経営陣が自らの保身を考えるためで […]
これからの話を進めていく上で、改めて確認しておきたいことがあります。 それは、ライブドアがそもそもどのような会社であったかということです。 昨年の20回にわたる連載において、私が指摘したのは、ライブドアの上場適格性についての疑問でした。私はいくつかの具体的な根拠を示して、ライブドアの上場企業としての適格性に疑問符を投げかけました。 トリックを用いて偽りの上場を果たし、上場後も数々の無法な行為を繰り […]
日枝久氏は、フジテレビの番組の中で、次のように発言しました。1月19日のことです。「一般論としてお話するという前提でお聞きいただきたいと思います。経済的社会的に重大な影響を与えた訳ですから、当事者は本当にまず深刻に反省しなければならないのではないかなと、私は思っています。」 堀江貴文氏が逮捕された直後の1月24日には、 「結果的にだまされたということです。このたびの不祥事は、フジテレビとの提携の […]
ライブドアが東京地検特捜部の強制捜索を受けてから、マスコミの動きを注視してきました。 あいもかわらず検察がリークする情報をスクープと称してタレ流しています。しかも、大学教授、弁護士、エコノミスト、証券アナリストなどが、なんでも知っている専門家のような顔をして出てきては、トンチンカンな解説をしたり、明らかに誤った説明をしたりしているのです。 この構図は、一年前のライブドアとフジテレビとのドンパチの時 […]