疑惑のフジテレビ -13
- 2006.04.18
- 山根治blog
フジテレビが自ら、多額の損害を被ったことは事実です。ただ、その損害の回復がどの位までできるかどうか、また、ライブドアに出資する際に経営者として当然払うべき注意をしていたかどうか、更には、ライブドアが危険な会社であることを事実上知りながら、敢えて出資に踏み切ったかどうか、これらの事情によっては、フジテレビの経営者は会社に対して責任が生じてくるおそれがあります。民事上の責任、つまり損害賠償責任だけでな […]
フォレスト・コンサルタンツ
フジテレビが自ら、多額の損害を被ったことは事実です。ただ、その損害の回復がどの位までできるかどうか、また、ライブドアに出資する際に経営者として当然払うべき注意をしていたかどうか、更には、ライブドアが危険な会社であることを事実上知りながら、敢えて出資に踏み切ったかどうか、これらの事情によっては、フジテレビの経営者は会社に対して責任が生じてくるおそれがあります。民事上の責任、つまり損害賠償責任だけでな […]
次に言えることは、大鹿靖明さんが粉飾決算の違法性について曲解していることです。 もっとも違法性についてピント外れな考え方をしているのは、大鹿さんだけではありません。他のほとんどのマスコミも同じような考え方をしているようです。 決算書は企業会計のルールに従って作られる(適正)ものですが、中にはこのルールに従わずに自分勝手な決算書を作る(不適正)不心得な会社も出てきます。 粉飾決算というのは、ルールを […]
日枝久氏をはじめフジテレビの経営陣は、ライブドアが粉飾決算をしていた事実、しかも上場廃止に結びつくほど重大な粉飾決算をしていた事実について、昨年のデューデリを終えた時点では、十二分に知りうる立場にあったと思われます。 これまで述べてきたことをまとめる形でその理由を列挙してみますと、 + ライブドアの上場以来の決算書は、会計のプロが作成したものではなく、初歩的な誤りがいたるところに見受けられる、極め […]
まず、粉飾とは何かについて考えてみます。 もともと粉飾という言葉は、身支度、装飾、仕上げ、手入れというような意味を持っているドレッシング(dressing)を、会計用語として借用したものです。会計監査の実務で用いられているもので、法律用語ではありません。 つまり、粉飾とは決算の数字に細工を施して決算書の見栄えをよくすることをいいます。お化粧と言ってもいいでしょう。通常は、利益の水増しを意味するもの […]
私がフジテレビのデューデリに拘わるのは、昨年以来疑問を抱き、不審に思っていたからです。 フジテレビは昨年の4月18日に、デューデリを前提とした基本合意を行ない、一ト月後の5月23日に実際に440億円の増資に応じているのですから、この時点でフジテレビの経営陣は、デューデリの結果、ライブドアに出資することは経営者の判断として問題はないと考えたのでしょう。このことは、デューデリを実施することを公言し、そ […]
大鹿さんの記事は、2つの点で誤っています。 一つは、2月6日付の毎日新聞のトップ記事に対する批判が誤っていることです。「ライブドア株売却益/特別利益に計上/純利益黒字装う/粉飾70億円か」について、大鹿記者は、“通常、株式の売却益を特別利益に計上するのは、しごく当たり前の会計処理で、経済記者の一年生ならば誰でも知っている。もし、記事のとおりライブドアが株式の売却益を特別利益に計上していたとしたら、 […]
次に、監査法人のデューデリの手順を勝手に想定してみることにいたします。 従来の監査法人が作成している監査報告書の信頼性に疑問がある以上、新たに調査を委託された監査法人の主な仕事は、会社が提出している上場以来の決算書が、果して正当なものであるかどうかを確認することになります。言い換えますと、ライブドアの決算書に、証取法で禁止されている粉飾がなされていたかどうか、これをプロである監査法人の立場から検討 […]
大鹿さんの記事は、会計実務とか監査実務を知らない人が、断片的な知識をひろい集めて、自分の思い込みをもとに書き上げた記事の典型ともいえるものです。この方は又、証取法についてもよくご存知ないようです。 ただ、全てが間違っている訳ではありません。 +検察のリークをまともに検討しないで、いいかげんな情報をタレ流している大手マスコミ、+本来の職責を超えたことまでやろうとしている、思い上がった検察、の実態を鋭 […]
上場会社に対して現在行なわれている会計士監査は、企業の内部統制システムが十分に機能していることを前提として、試査(精査に対するもので、全体が妥当であると判断できる程度に、一部を抜き取って調査をすることです)に基づいて行なわれています。会社の取引の全てをチェックする訳ではないのです。 一般に、抜き取り検査というものがあります。試査は、必ずしもこれと同じものではありませんが、この抜き取り検査をイメージ […]
またまた田原総一朗さんが、怪しげな人達を集めてテレビ井戸端会議をしていました。 メンバーは、 諸井虔(太平洋セメント相談役) 松田憲幸(ソースネクスト社長) 吉崎達彦(双日総研副社長) 佐々木俊尚(フリージャーナリスト) の4氏で、松田憲幸氏だけは、田原さんがいくらピント外れの問いかけをしても、決してブレることのない、経営者らしい意見を述べていましたが、他の3人の話はなんとも論評のしようがないもの […]