2013年

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日本神話のヘンシン-2

 日本神話の4回目のヘンシンは、仏教伝来に関連する。  欽明天皇13年10月に、百済の聖明王が、 +釈迦仏(しゃかほとけ)の金銅像一軀(かねのみかたひとはしら) +幡蓋若干(はたきぬがさそこら) +経論若干巻(きょうろんそこらのまき) を献上している。日本書紀が伝える仏教公伝である。1.の釈迦仏の金銅像が真っ先に置かれているのは、日本に入ってきた仏教が、偶像崇拝に変容した仏教であったことを意味する […]

日本神話のヘンシン-1

 日本の神話は、太古の昔から語り継がれてきたものであり、それをもとにして組み立てられている神道(しんとう)は、神ながらの道であるとされ、日本民族にとって万古不易(ばんこふえき。いつまでもかわらないこと-広辞苑)のものとされてきた。本当にそうであろうか。  日本神話、歴史の時間軸で見てみると、万古不易どころではない。その時々の社会情勢に応じて、自由に変化している。変幻自在である。鵼(ぬえ)のようなも […]

出雲国風土記についてのメモ

***1.勘造日  天平5年(733年)2月30日勘造(かむがえつくる)。 ***2.勘造責任者:出雲臣広嶋  出雲臣:天穂日命十二世孫、鵜濡淳命之後也(新撰姓氏録、右京神別上)として、神戸臣と同様に天孫とされている。  しかし、記紀は、天穂日命は高皇産霊尊の命を奉じて、葦原中国に降りながら、大己貴神に「媚附」(記)、あるいは「侫媚」(紀)して三年も報告を怠ったと伝える。出雲氏側の所伝においても、 […]

かごめの歌-補足

※「かごめかごめ」の童謡の補足。  江戸時代の終り頃から明治時代の初めにかけて、出雲国杵築(きづき。大社町のこと)に2つの歌人結社があったという。鶴山社中と亀山社中である。前者は千家国造が、後者は北島国造が主宰する結社であった。  まず、「鶴山社中」。『「社中」とは地域を中心とした同門の集まりをいい、ここでは千家国造館の裏山の名(鶴山)に因む命名で、歌人結社である。この主宰者は千家尊孫(たかひこ。 […]

古代出雲のパワー・ストーン

 松江大橋の南詰に、丸みを帯びた細長い石が置かれている。もともと、松江の大庭(おほば。大神を斎(いつ)きまつる場所。松江市大庭町)にあったもので、古代出雲王国の祭祀に用いられていたものと伝えられている。重くて堅く、叩けば金属的な響きをもっているとされているところから、鐘のような役割を果していたらしい。  明治時代に松江を訪れ居を構えたラフカディオ・ハーンは、「知られざる日本の面影」の中で“叩くと鐘 […]

中江滋樹氏との再会-②

 私の手許に膨大な量の未公開文書がある。中江滋樹氏が逮捕され東京拘置所に勾留されていたときに、独居房の中で書き上げた文書である。第一審裁判の最終弁論のために用意されたものだ。中江氏は、便箋1,000枚分を書き上げる!と宣言して書き始め、一気に書き上げた。  第一審裁判の結審を前にして、裁判長に直接訴えかける形式の文書は、現実の株式と現金の動きを克明に辿り、自らが中心となって行った行為は正当な商行為 […]

中江滋樹氏との再会-①

 実に16年ぶりのことであった。中江滋樹氏から連絡が入り、久しぶりに会うことになった。  一時期、音信が途断え、訃報を伝えるマスコミ情報とも相まって中江氏が亡くなったものとばかり考えていたことがあった。『ある相場師の想い出 中江滋樹』を書いたのはそのような時である。  その後しばらくしてから、中江氏が近江八幡の自宅に自ら放火して逮捕されたことを報道で知り驚愕した覚えがある。彼に一体何があったのか、 […]

人間とハチュー類

 最近になって気がついたことがある。私には生まれつき特殊な能力が具わっていたということだ。  特殊な能力といっても超能力ではない。知能指数が特別に高い訳でもなければ、特別な芸事(げいごと)ができる訳でもない。  特別な芸事どころか、私にはまともに歌える歌がほとんどない。隠し芸にいたっては一つも持ち合わせていない。従ってカラオケも嫌いだし宴会も嫌いである。歌を忘れたカナリヤ、などと粋がっているが、も […]

勾留ノートから

 松江地方検察庁ぐるみで私を逮捕し、口封じをしたことが判明した現在、改めて私の「勾留ノート」を読み返してみた。17年前の私が蘇る。(「冤罪を創る人々」参照) 平成8年2月16日(金) 9時すぎ検察庁に出廷。法人税法違反で再逮捕。10時9分。被疑者弁解書なるものを作成。「全ていいがかりである。無罪。中村(寿夫)弁護士を引きつづき弁護人に。」サイン。あのバカ検事(中島行博)め、ずっとにらみつけてやった […]

やりたい放題の査察官(4)

 脱税事件をデッチ上げられたのは私だけではない。  近畿地方で水産業を営む一族、6年前、相続税法違反で、3人の相続人が逮捕された。そのうち2人が刑事被告人とされて裁判が形式的に進められた結果、このたび最高裁への上告が棄却され刑が確定した。この二人は近く収監され刑に服す。  確定した刑は次の通り。 -母(75歳) 懲役2年の実刑 -娘(50歳) 懲役1年6ヶ月の実刑 -追徴税額 22億円 -罰金 4 […]

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