検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外7

 堀江氏の自白は、借名株に関しては3つ、インチキ上場に関しては5つ。堀江氏には“自白”の意味するところがよく分からなかったとみえて、『なにが、(3)堀江氏の自白じゃ。ふざけているとしか思えない。』(“山根ブログがおかしなことを言っていて、俺は気が狂いそうだ。”)と、いたくご立腹のようです。

 もちろん私はふざけている訳ではありません。4年前の私の推断を補強し確認する作業を、堀江氏本人が自発的に行ってくれたために、敢えて自白と銘打っただけのことです。

 自白の概要は次の通りです。

****借名株疑惑についての自白
+提出義務のない報告書を作成し、提出したこと。(『検証!!「ホリエモンの錬金術」-5、6』)
+借名株の疑惑を言い立てられて、堀江氏だけでなく周りの人も実害を受けていること。(『検証!!「ホリエモンの錬金術」-7~10』)
+上場前に、有馬晶子氏分だけでなく、有馬純一郎氏分の株式の所有権までも、堀江氏もしくは他の第三者に移っている形跡があること。(『検証!!「ホリエモンの錬金術」-12~17』)

****インチキ上場疑惑についての自白
+和井内修治氏と小飼弾氏への株式譲渡の日付を一年だけ遡らせていること(バックデイト)。(『検証!!「ホリエモンの錬金術」-17』)
+有馬晶子氏から一株5万円で、堀江貴文氏へ48株、宮内亮治氏へ2株譲渡された日が1年3ヶ月ほどバックデイトされていること。(『検証!!「ホリエモンの錬金術」-16~17』)
+有馬晶子氏への5億円の支払いについて、著書での発言を翻(ひるがえ)して、
++支払いは上場前でなく、上場の2年後であったこと。
++支払い金額は5億円ではなく、5億円程であり、しかも、その内訳は、株式買取資金2億4,000万円に2億6,000万円程の金利を上乗せしたものであること。
++銀行から5億円を借り入れて支払ったというのはウソで、実際には上場後のクロス取引のときに捻出したこと。(『検証!!「ホリエモンの錬金術」-12~17』)
+有馬純一郎氏との間に架空の金銭消費貸借契約書を交わしていること。(『検証!!「ホリエモンの錬金術」-14』)
+上記、「借名株疑惑についての自白 3.」に同じ。

 これら合せて8つの自白を加味した検証の結果は次の通りです。
+借名株疑惑については断定はできないまでもほぼ確定に近いこと、
+インチキ上場疑惑については、推断の域を超えて確定的な事実となったこと、
この2つです。

 堀江氏は、借名株の件に関して何故か非常なこだわりを持っているらしく、かたくなに事実と違うと言い通しています。しかし、これまでに明らかにされた多くの事実は、960株が有馬純一郎氏に帰属していないことを示しています。
 このように考えてきますと、残された可能性は唯一つ。上場時の評価額にして、57億円の株式は、有馬純一郎氏のものでもなければ、堀江貴文氏のものでもない、他の第三者のものということになります。つまり、有馬純一郎氏名義の960株は、有馬純一郎氏のものではなく、堀江氏と関係のある第三者のものであるということになるのですが、借名株である事実には変りがありません。これについての考察は、『検証!!「ホリエモンの錬金術」-10~11』で行ないます。

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 ここで一句。

“元カノに ばったり会った 肛門科“ -横浜、辰五郎。

(毎日新聞、平成21年6月23日付、仲畑流万能川柳より)

(“昔出入りのお成り門、久方ぶりの勝手口”)

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