疑惑のフジテレビ -号外4
- 2006.03.21
- 山根治blog
大鹿さんの記事は、会計実務とか監査実務を知らない人が、断片的な知識をひろい集めて、自分の思い込みをもとに書き上げた記事の典型ともいえるものです。この方は又、証取法についてもよくご存知ないようです。
ただ、全てが間違っている訳ではありません。
+検察のリークをまともに検討しないで、いいかげんな情報をタレ流している大手マスコミ、
+本来の職責を超えたことまでやろうとしている、思い上がった検察、
の実態を鋭く指摘しているのは、ライブドアの件に限らず、事実その通りですから文句のつけようがありません。
とりわけ、2.の検察の思い上がりと身のほど知らずについては、
そもそも、交際費ゼロで自腹を切るライブドアと違って、調査活動費という血税を個人的な遊興費にちょろまかしてきたのは、検察自身である。“
と、ズバリ真正面から切り込んでいるほどです。このことは、私が「冤罪を創る人々」の中で、一貫して主張していることでもあります。
しかし、記事の中心テーマである粉飾について、毎日新聞のトップ記事を槍玉に挙げて、今回の地検特捜部のやり方を「万引き」で「死刑宣告」などと批判しているくだりは、勘違いもはなはだしいもので、全くいただけません。
ここで引き合いに出されている、「企業会計に詳しい大学教授」なる人が誰かは分かりませんが、大鹿さんと同様に、実務をほとんどご存じない方なのでしょう。この教授は、企業会計に関する論文とかリポートなどはたくさんお読みになっていることでしょうが、企業会計とか監査実務は、まさに職業会計人(資格などは関係ありません。大・中小・零細といった企業規模を問わず、会社の中にいるベテランの経理・財務担当者も立派な職業会計人です)の領域であって、机上で習得できるものではありません。いくら畳の上で水泳の練習をしようとも、泳ぐことができるようにならないのと同じことでしょう。
(この項つづく)
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ここで一句。
(由紀ちゃんに感謝して一句。“励ましの 声を背に受け 夢舞台”)
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