山根治blog

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ホリエモンと小泉純一郎 -1

作家の渡辺淳一さんが、小泉首相のことをネオヤクザ(新ヤクザ)と称し、次のように述べています、-“小泉首相は一度でも敵と見たらあくまで敵で、相手の息の根を止めるまで徹底的に叩きのめす。このやり方は、まさしく暴力団のそれと同じ。ストレートで明快で単純で、まわりには敵と味方しかなく、思いこんだら命がけ。それを貫き徹するまであきらめない。ただし見かけは紳士的なので、新しいタイプの「ネオヤクザ」といったとこ […]

江戸時代の会計士 -5

恩田木工、妻は離別するのをやめたのですが、今度は子供たち(このとき三男二女がいました)に向かって、“さて子供は何処(いずこ)なりとも立退け。路銀(ろぎん)は相当に遣すべし。”(さて、子供たちはどこへでもいいから立去るように。それなりのお金は持たせよう。)と、改めて言い放ちます。 5人の子供たちは、揃って懇願します、- “私共も虚(うそ)は申すまじく候。食事も飯と汁より外は給(た)べ申すまじく候。木 […]

江戸時代の会計士 -4

恩田木工は、ウソを言わないことを基本に据えて、勘略奉行の大役に取り組むつもりである、と明言した上で、“然るに、女房を始め子供、家来共、親類中も虚言(うそ)申し候ては、「木工が虚言申すまじくとは申せども、近き親類を始め家内の者、あの通りなれば、木工からして合点ゆかず」と疑ひ申すべく候。さすればこの役は相勤まり申さず候。これに依って、女房を去り、家来に隙を遣(つかは)し、親類中と義絶致す事に候。”(と […]

郵政民営化 -2つのゴマカシ

小泉自民党は、8月19日に衆院選のマニフェストを公表しました。 このマニフェストには各分野についてもっともらしいことが数多く盛られているのですが、小泉さんが今度の選挙の最大の争点にしようとしている「郵政民営化」に焦点をあてて考えてみましょう。 このテーマについては、マニフェストのトップに「郵政民営化に再挑戦」として掲げられ、「郵政民営化の流れ」と題する図表を添えて、“参議院において否決された民営化 […]

亀井静香氏は守旧派か? -2

中海干拓事業については多くの地域住民が反対の声を挙げました。保守、革新を問わず、かけがえのない郷土の宝である本庄の海を守り抜くために、それぞれの立場から必死になって干拓事業の中止を求めてきたのです。 その中でも目をみはるユニークな活動をしたのが「ゆりかもめの会」という女性の団体でした。 保守系の女性が発起人として名を連ね、地道な署名活動を展開し、有志によるカンパ資金をもとにして、朝日新聞の全国版に […]

亀井静香氏は守旧派か? -1

平成17年8月17日は、私にとって忘れることのできない記念すべき日になりました。 中海干拓のために設けられた森山堤防を50メートルにわたって開削する、-画期的ともいえる方針転換を島根県知事が決断し、農林水産省に要請することを正式に表明したのです。20年以上にわたって、宍道湖と中海の淡水化・干拓事業の中止を求めて住民運動に携ってきた一人として、私たちの中海が元の姿に復帰する筋道がつけられたことは何も […]

江戸時代の会計士 -3

親類身内を呼び寄せて、親類には義絶を、妻には離別を、子供たちには勘当を、家来達には暇(いとま)を申し渡したのに対して、当然のことながら強い反発がありました。 親類の者が言うのには、- “何と木工殿には狂気にてもなされ候や。…如何なる御了簡に候や、甚だ以て心もとなく候。”   (なんと、木工殿は気が狂ってしまわれたのか。…一体どんなお考えなのですか。全く納得がいきません。) これに対して、木工は、 […]

江戸時代の会計士 -2

恩田木工の行なった財政改革は、この「日暮硯」で描かれているものとは、史実的に必ずしも一致しないと言われています。ただ、私には、「日暮硯」の内容について史実と突き合わせて考証する能力もなければ、興味もありませんので、以下、「日暮硯」の記述のままに、恩田木工の財政改革の足跡を辿ってみます。 信州松代藩10万石、第6代当主真田伊豆守幸豊。宝暦2年(1752年)、13才で襲封(しゅうほう。領地を引き継ぐこ […]

江戸時代の会計士 -1

恩田木工(おんだもく)、今から250年ほど前、信州松代(まつしろ)藩の財政建直しを殿様から命ぜられ、命がけで取り組んだ人物です。 この人の名前が広く私達日本人に知られるようになったのは、かつて大ベストセラーとなったイザヤ・ベンダサンの「日本人とユダヤ人」の中で、恩田木工の言行録「日暮硯(ひぐらしすずり)」が大きく取り上げられてからのことです。 当時16歳の若い藩主(真田幸豊)が、これまた若い末席家 […]

ホリエモンの錬金術 -20

少なからぬ数の方々から、堀江貴文という人物を刑事告発すべきではないか、という意見をいただきました。ブログに寄せられたコメントとか、あるいは直接ファックスとかメールによって私のもとに届いています。 中には、ある著名な方から一緒に告発しようという申し出さえありました。 しかし、私の記事は公表されている資料をもとに、ホリエモンという特異な人物の一つの側面を具体的な数字によって解明しようとしたものであり、 […]

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