ゲームとしての犯罪 -8
- 2006.06.20
- 山根治blog
中村長也氏は、ストックオプションで1億円手に入れたと自ら述べているのですが、これについて、上場に先立って提出された「新株式発行届出目論見書」(平成12年3月8日)によって検証してみることにいたします。 中村氏は、上場時点で次の2つの権利を持っていました。 ^^t^cc”^権利^cc”^株数^cc”^単価^cc”^摘要^^^1.成功報酬ワラント(臨時賞 […]
フォレスト・コンサルタンツ
中村長也氏は、ストックオプションで1億円手に入れたと自ら述べているのですが、これについて、上場に先立って提出された「新株式発行届出目論見書」(平成12年3月8日)によって検証してみることにいたします。 中村氏は、上場時点で次の2つの権利を持っていました。 ^^t^cc”^権利^cc”^株数^cc”^単価^cc”^摘要^^^1.成功報酬ワラント(臨時賞 […]
<表4>と<表5>をもとに、具体的なケースとして、ライブドアからストック・オプションを付与され、それを行使して売却し、「一億円ぐらい」の利益を手にしたと、公言している人物を取り上げることにします。 堀江貴文氏の著書『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』の中で、“会社の命運を握っているというやりがいで激務をこなすストックオプションで1億円は正当な仕事の対価”なる見出しをつけて誇らしそうに書いて […]
前回示した<表3>は、それぞれの時点における株式数(付与)と単価をそのまま記したものです。このままでは、ライブドアが関係者に与えたストック・オプションの実態が見えてきません。 何故か。 違法なのか適法なのかはともかくとして、ライブドアは6年前の上場以来、基準日(平成18年1月16日)までに、4回も立て続けに株式分割を行っており、ストック・オプションを含めた株式発行の実態が極めて分りにくくなっている […]
では、一般の人に較べて破格の条件でライブドア株を手に入れることができた人、あるいは手に入れる権利を持っている人とはどのような人達でしょうか。しかも、オーナーである堀江貴文氏と共通の利害を持っている人達とはどのような存在なのでしょうか。 ライブドアからストック・オプション(一定の条件で株式を購入する権利)を付与された人達、このような人達がこれに該当します。他にも小細工があるでしょうが、人数の多さから […]
このところ、一部のマスコミとかブログで、堀江貴文氏とライブドアの正当性を主張し擁護するような論調が、かなり目立つようになりました。国策捜査の犠牲になったとか、あるいは粉飾という万引程度の微罪で摘発し、堀江氏を逮捕したり、会社を上場廃止に追い込むなど、東京地検はおかしいのではないかというのです。更にはエスカレートして、ライブドアを上場廃止に至らしめた東京地検こそ、多くの被害者を発生させた張本人である […]
前回指摘した、損害を被った人達の株式の総数、734,592千株について、更に詳しく調べてみることにいたします。 上場前も含めて、ライブドアがこの6年の間に発行した株式は、次の通りです(表1)。 ***<表1>ライブドアが発行した株式の全て^^t^^cc”^発行株式数^cc”^備考^^^1.上場前^rr”^12,000株^^^^2.上場時公募^rr”^ […]
昨年、堀江貴文という人物を知るために、何冊かの著書を読んだり、各メディアに喋っているインタビュー記事などに目を通しました。 彼の書いた文章は、中学生のレベルを超えるものではありませんし、内容に至っては支離滅裂、論理矛盾などおかまいなしといったシロモノでした。オドロキましたね。 何よりも気になったのが、人間として備わっているべき最低限のものが、ポッカリと欠落していることでした。親、別れた妻、子 […]
ライブドア事件が少年犯罪と酷似している第3の点は、当事者に犯罪意識がないことです。堀江貴文氏が逮捕されてから3ヶ月、一貫して容疑事実を否認し通し、保釈後も無罪をかちとることに余念がないと伝えられるのも、自分が一体何をやったのか判っていないからかもしれません。罪の意識など初めから存在しないのでしょう。所詮、ゲームなのですから。 昨年、堀江貴文という人物を知るために、何冊かの著書を読んだり、各メディア […]
コメント[784]への回答ですが、少し長くなりましたので「ゲームとしての犯罪-号外」としました。 いつも熱心に読んでいただき、感謝しています。 ご指摘の孫正義さんについては、今のところこの人を論評するだけのデータを集めて分析していませんので、何とも言えません。ただ、あなたのおっしゃるように、初めのころの孫氏が、『相当怪しげな堀江もどきの足跡を残して』いるのが事実であるとすれば、その後、いくら事業が […]
パソコン・ゲームの影響もあるのでしょうか、近年、少年によるゲーム感覚の犯罪が多発しています。ごく普通の子供が、さしたる理由もないのに残虐な殺人をしたり、これまたごく普通の女の子が、オヤジ狩りと称して計画的に痴漢事件をデッチ上げたりしています。ともに、犯罪意識が全く欠けているようです。 ゲームならばリセットできるでしょうが、殺された人は生きかえることはありませんし、痴漢の冤罪事件に巻き込まれた人は、 […]