民主党政権の置き土産-偽りの査察調査-⑥
- 2013.10.08
- 山根治blog
次に、税務署長の「調査」、即ち、「当該調査」について。 これについては、税務の実務慣行としては、「実地調査」、略して「実調」であることが当然のこととされてきた。「民主党政権の置き土産-③」で述べたところである。 ところが、「調査」とは何かが税務実務の現場から離れ、法廷で争われた場合には、「実地調査」だけでなく、書類調査、内部調査なども含む幅広い意味をもったものにスリ替えられてきた現実がある。 […]
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次に、税務署長の「調査」、即ち、「当該調査」について。 これについては、税務の実務慣行としては、「実地調査」、略して「実調」であることが当然のこととされてきた。「民主党政権の置き土産-③」で述べたところである。 ところが、「調査」とは何かが税務実務の現場から離れ、法廷で争われた場合には、「実地調査」だけでなく、書類調査、内部調査なども含む幅広い意味をもったものにスリ替えられてきた現実がある。 […]
「更正」と「決定」(「民主党政権の置き土産-④」参照)について、税務署長の「調査」が必要であることは、法文では次のように明示されている。 更正 「税務署長は、納税申告書の提出があつた場合において、その納税申告書に記載された課税標準等又は税額等の計算が国税に関する法律の規定に従つていなかつたとき、その他当該課税標準等又は税額等がその調査したところと異なるときは、その調査により、当該申告書に係る課税 […]
申告納税方式。納税者が自分で納めるべき税金を計算して、納税する制度のことだ。次の5つの国税が、この方式によるものとされている。 +所得税 +法人税 +相続税 +贈与税 +消費税 上記5つの税金の納税義務は、 +の所得税については「暦年の終了の時」 +の法人税については「事業年度の終了の時」 +の相続税については「相続による財産の取得の時」 +の贈与税については「贈与による財産の取得の時」 +の […]
税務調査の手続きに関連して、法律が改正されたことについては前回述べたところである。 その中に一つだけ、おそらく立法当事者が当初は予期していなかったものが仕込まれていた。それは、何か? 税務当局が行なう調査のことを「税務調査」というが、従来はその「調査」がどのようなものであるかについて、明確な規定がなかった。 それがこのたびの国税通則法の改正で新たに第74条の二等が新設され、調査とは「実地の […]
日本国憲法は、法の規定にもとづく国民の納税義務(憲法第30条)を定めると同時に、国は法の規定によらなければ国民に課税することができない(憲法第84条)と定めている。 「法の規定」についてはそれぞれ、「法の定めるところ」(憲法第30条)、「法律又は法律の定める条件」(憲法第84条)という文言が使われている。 つまり、これまでは国民の納税義務(憲法第30条)についても、国民が不当な課税を受けない […]
民主党は、昨年末の衆院選敗北に続いて、先ほどの参院選でも惨敗を喫した。大方の見るところは、負けるべくして負けたといったところだ。これについては勿論異論はない。その通りである。 ただ何故負けたのか、その原因については、あるいは次のようなことではなかったのか。 つまり、4年前の衆院選で民主党が大勝し政権の座につくことができたのは、小沢一郎氏をはじめ、鳩山由紀夫氏、菅直人氏がいたからであったが、い […]
これまでの検討から導くことのできる結論は、「天の逆手の所作は、ごく普通の拍手(かしわで)であり、その意味するところは、日本国の支配権を天孫に譲り与え、自らは身をひくこと」といったところになろうか。 伴信友は、以上の見解をもとに、伊勢物語96段の「天の逆手」について次のように解釈した。 「按(あんずる)に、こは秋は必ず逢はむと約(ちぎ)りおきつる女の云々せるによりて、男深くいきどおりけれどもせむ […]
伴信友の随筆集「比古婆衣(ひこばえ)」に「天の逆手」を論じた一文がある(「比古婆衣」下、現代思潮社。P.143~P.146)。その中で信友は、「逆手」を借字とし、避手(サカテ)、即ち、サク(避く、放く、離く)テと読んだ。「そは事代主神の御父、大国主神の領(うしはき)給へる此の御国を皇孫命(すめみまのみこと)に避献(さけたてまつ)るとして、其の礼儀(いやびわざ)に手拍ち給へるなるべし。」(前掲書、 […]
「天の逆手(あまのさかて)」という言葉がある。事代主神(コトシロヌシノカミ)が国譲りの際に打ち鳴らした拍手(かしわで)のことだ。 大国主命(オオクニヌシノミコト)の御子神である言代主神(コトシロヌシノカミ)が、天照大御神(アマテラスオホミカミ)が遣わした神の強談判に屈して国譲りを承諾し、「この国は、天つ神の御子に立奉(たてまつ)らむ」と言い残して、自らは乗っていた船を蹈(ふ)み傾(かたぶ)けて […]
松江市に縁切り神社がある。佐太神社(松江市)の境外摂社・田中神社である。縁切り寺というのは各地にあるようであるが、縁切り神社は全国でも珍しい。 この神社の特徴は、単なる縁切りというだけではない。隣り合せに縁結びの神社があり、縁切り・縁結びの神が一対になっていることだ。 身にまといついた罪・穢(けが)れを、ハライ、浄めて消滅させることによって、自(おの)ずから悪(あ)しき縁を断ち切ることができ […]