偽装裁判の系譜-①

 中江滋樹氏が死に臨んで私に残してくれたメッセ-ジは、『中村寿夫弁護士が2つの偽装裁判を演出していること』(“中江滋樹氏からのダイイング・メッセ-ジ-⑨”)を強く示唆するものであった。

 この稿(「中江滋樹氏からのダイイング・メッセ-ジ-⑨」)の終わりに『私の弟分のような存在であった中江滋樹氏。コロナ・ウィルス騒動のさなかに人生の幕を閉じた中江氏は、私にしか分からないメッセ-ジを残してくれた。そのメッセ-ジによって、これまで私の中に澱(よど)んでいた数多くのモヤモヤとした疑念が一気に晴れた思いである。』と記述した所以(ゆえん)である。長年、私の中にわだかまっていた疑念の中核に中村寿夫弁護士が存在し、現在進行中の2つの裁判が偽装裁判であることに気づかせてくれたのである。

 松江は古い街である。人間関係とかしきたりでガンジガラメになっている。新しい仕事などとてもありそうもない。43年前、私が松江で仕事を始めた頃は、まさにそのような状況であった。

 少し仕事が軌道に乗り始めた頃、私を襲ったのが猛烈なバッシングであった。村八分である。投資ジャ-ナル事件の中江滋樹氏稀代の詐欺師として全国的にバッシングされ、私についても詐欺師とつるんで仕事をしている“山師”という悪評が松江の街で一気に広がった。「中江滋樹氏からのダイイング・メッセ-ジ-⑦」で記したところである。詐欺師・山師というヒソヒソ話は、社会的信用の上に成り立つ公認会計士にとって致命的であった。

 最近のコロナ・ウィルス騒動について、AIによるビッグデ-タ解析がなされ、陽性反応者とか、医師、看護師など医療関係者に対する偏見・差別が社会的スティグマ(注)としてとらえられている。社会的な汚物(陽性反応者、医師、看護師)を排斥する行為の背景には、歪んだ社会的正義の考えがあり、排斥者に快感と同時に怒りの感情を生じさせるという。この社会的スティグマという言葉は、私にとって初めて出会うものであったが、これまでたびたび述べてきた

“人格破壊”(Character Assassination)「誰が小沢一郎を殺すのか?」-①) 

と情報論の観点からは同じようなものであろう。ともに、対象者の社会的な抹殺を目的としているからだ。ただ私の場合にはコロナ・ウィルス騒動と決定的に異っていることがある。私を社会的に抹殺しようとした連中(クラスタ-)が弁護士であったことと彼らが全て利権(お金)がらみで動いていたことだ。

(注)スティグマ。Stigma、恥辱、汚名、汚点。(例)a stigma on the entire family(一門の恥)(-三省堂(グランドセンチュリー英和辞典)
(この項つづく)

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 ここで一句。 ”新型の お陰で影が 薄いゴ-ン”  - 千葉、ペンギン(毎日新聞、令和2年5月17日付、仲畑流万能川柳より)


(『「深層」カルロス・ゴ-ンとの対話』の著者、郷原信郎弁護士(松江南高校10期)。松浦正敬松江市長(松江南高校3期)の20年間に及ぶ利権市政の旗振り役の一人。中村寿夫弁護士(松江南高校7期)ともども、松浦正敬松江市長のタイコ持ち仲間。言行不一致の名コンビ。)

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