2014年

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「福沢諭吉の正体」-②

 福沢諭吉は明治5年、『学問のすすめ』を出版し、実学を鼓吹(こすい。太鼓を打ち笛を吹く意。何かすることの意義を一人ひとりに宣伝し、積極的にそうしようという気持ちにさせること。-新明解国語辞典)した。  福沢は一般大衆を、「所謂(いわゆる)百姓町人の輩(やから)」と称し、「無知文盲の民」、「豚の如き存在」であると断定した上で、その啓蒙(けいもう。蒙は知識不足の意。情報の寡少な一般人に必要な知識を与え […]

「福沢諭吉の正体」-①

 福沢諭吉といえば、日本の近代化に多大な功績を残した人物であるというのが一般的な理解である。一万円札の肖像画にも用いられており、日本だけでなく世界においても、日本人として最も名の通った人物だ。  人物のプロフィールとして、広辞苑は次のように簡潔にまとめている。「福沢諭吉。思想家.教育家。豊前中津藩の大坂蔵屋敷で生れる。緒方洪庵に蘭学を学び、江戸に蘭学塾を開き、また英学を研修。幕府使節に随行し三回欧 […]

「誰が小沢一郎を殺すのか?」-⑩

 TKC全国会は一万人超の税理士集団だそうである。この団体、臆面もなく“中小企業のビジネスドクター”などと僭称(せんしょう。臣下でありながら武力をもって王を名乗ったり、実力がないのに世界一だと勝手に言ったりすること。-新明解国語辞典)して憚(はばか)らない。  もともとTKCは、昭和41年に栃木県計算センター、つまり記帳代行業務を行う会社としてスタートしている。記帳代行というのは、中小零細企業の帳 […]

「誰が小沢一郎を殺すのか?」-⑨

 TKC会員である税理士事務所の顧客(納税者)は、あるいは次のようなことを考えているかもしれない。「TKCの傘のもとにいれば安心だ。税務署との関係が良好で、トラブルが生ずることはない。税務署に顔が利(き)くからだ。税務調査があっても、毎月巡回監査をしてもらっているから安心だ。その上に、たくさんの経営データを提供してくれる。計数管理をして黒字経営になるように指導までしてくれる。」  ここには三つの幻 […]

「誰が小沢一郎を殺すのか?」-⑧

 これまで3回にわたって、TKCとその創設者である飯塚毅氏をとり上げた。  「誰が小沢一郎を殺すのか?」という標題のもとで、何故、一民間団体とその創設者をこれほどまでに厳しく俎上(そじょう)にのせなければならなかったのか。  それは、TKCと飯塚氏とが、歪んだ官僚制という悪魔の犠牲となり、「人格破壊」されたのは事実であるとしても、その結果、悪魔の手先となって蘇(よみがえ)り、悪魔の身内である国税当 […]

「誰が小沢一郎を殺すのか?」-⑦

 平成14年、高杉良氏の『不撓不屈』が出版され、ベストセラーになったり、勢いに乗って映画化されたりしたことから、私のもとにかなり多くの人から声が寄せられた。誤解にもとづく称賛の言葉である。「山根と同じような経験をした人がいたんだね。税務署と真っこうから闘って勝ち抜いたんだからたいしたもんだ。」「飯塚さんはあのような目に逢わされながら見事に立ち直った。TKCという上場会社まで創り上げた立志伝中の人だ […]

「誰が小沢一郎を殺すのか?」-⑥

 前回、TKC全国会に触れ、副島隆彦氏の所見を紹介した。同時に、副島氏の所見を裏付ける具体的なケースについて述べた。  たしかに、副島氏が言うようにTKC全国会が国税当局の下請組織であることは厳然とした事実である。納税者のことなど二の次、三の次、とにかく国税当局べったりの組織である。  しかし、副島氏には大きな誤解があるようだ。それは何か。  副島氏はTKC全国会の創設者である飯塚毅氏を、かつて国 […]

「誰が小沢一郎を殺すのか?」-⑤

 前回、「裁判官に「良心」など求めても、所詮ないものねだりであるし、「独立」した立場など絵空ごとである。」と指摘した。  加えて、検察官と同様に、裁判官にも社会的な常識がスッポリと欠落している。  常識はずれの判決を連発する4人の裁判官が、週刊誌にとり上げられている。“実名と素顔を公開”と銘打ち、「この裁判官はおかしい」とする記事である。(週刊現代.平成26年5月24日号)。  読んでみて驚いた。 […]

「誰が小沢一郎を殺すのか?」-④

 小沢一郎氏と私を「社会的に抹殺」、ウォルフレン氏の言葉を借りれば、「人格破壊」した黒幕は官僚制。直接の下手人は国税査察官(料調を含む)と検察官。犯行の手口は冤罪のデッチ上げ。犯行に用いられた凶器は、小沢氏の場合はザル法である政治資金規正法、私の場合は国犯法と法人税法及び税理士法。お金にからむ情報の提供者は国税当局、旧ソ連におけるゲー・ぺー・ウー(GPU)である。  倒錯した官僚制が何故これまで、 […]

「誰が小沢一郎を殺すのか?」-③

 ここで「悪魔」とは何か、愛用している新明解国語辞典をのぞいてみる。悪魔:人を善に導こうとする神や仏の教えのじゃまをする魔物。極悪人の意にも用いられる。 と、簡にして要を得た分かり易い説明がなされている。いつものことながら感心する。  悪魔は、人々から神や仏を遠ざけ、人々に害を及ぼす魔性の存在だ。人々をたぶらかし、人々に危害を加えるのである。  日本の古代から中世にかけて、日本社会に猛威をふるった […]

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