2012年3月

11/28講演会「闇に挑む『原発とは何か?』-福島第一と島根-」-14

****8)「歴史法廷の被告」-中曽根康弘「政治家は達成した現実だけが著作であり」、「政治家の人生は、そのなし得た結果を歴史という法廷において裁かれることでのみ、評価される」  中曽根康弘が『自省録』の中で語っている言葉です。彼はまた、この著作に敢えて“歴史法廷の被告として”という副題を付けています。  この人物はこれまで述べてきたように、原発を日本に導入して定着させたキー・パーソンのひとりです。 […]

11/28講演会「闇に挑む『原発とは何か?』-福島第一と島根-」-13

****7)島根原発3号機の廃炉について  島根原発3号機はほとんど完成しており、すぐにでも運転できるようになっています。出力は137万kw、日本でも最大級の原発です。この原発を建設するのにすでに4,600億円投入されています。  3号機を営業運転させることなく廃炉にしたらどうか、その経済的側面にスポットをあてて考えてみます。つまり、4,600億円もの巨費を投じたものを一度も使うことなく廃炉にする […]

11/28講演会「闇に挑む『原発とは何か?』-福島第一と島根-」-12

****6)読売新聞とブラック・プロパガンダ  読売新聞が行ったブラック・プロパガンダはアメリカの対日心理作戦の一環としてなされたものです。お手元の資料3をご覧になってください。元々、このプロパガンダは昭和28年、アメリカのアイゼンハワー大統領が国連総会で原子力の平和利用をアピールしたことに端を発します。彼はAtoms for Peace(原子力の平和利用)と言ったのですが、アトム(原子力)がPe […]

11/28講演会「闇に挑む『原発とは何か?』-福島第一と島根-」-11

****5)ゾンビ企業・東京電力の上場に異議あり  東京電力は3月11日の事故があるまでは、確かに超優良会社の一つでした。ところが、原発事故を境にしてまるっきり変わった。日本社会と世界に対して、多大な迷惑をもたらした加害企業となった。企業として見た場合、事実上の大幅な債務超過、これは会計上の概念ですが、事実上の債務超過に陥り、電力会社としての事業者能力を失った。いわば、生命維持装置をつけられた植物 […]

大阪国税局の犯罪-暴力組織としての“資料調査課”

 週刊ポスト(2012年3月9日号)が、衝撃スクープと銘打って『財務省・国税が極秘結成した「小沢一郎・調査班」』と題する記事を掲載した。『ついに国家権力の中枢・財務省がなりふり構わず牙を剥き出しにした。 2月17日、小沢一郎・民主党元代表の公判で東京地裁が検察の捜査報告書を不採用にした直後、本誌取材班は財務省中枢の不穏な動きをキャッチした。「財務省上層部が東京国税局の資料調査課に、ひそかに小沢一郎 […]