検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外9

 『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』の中で次のような記述がなされています。『(そうして彼らは、会社を去っていった。当時の社員はわずか30人程度だった。その中から10人前後のメンバーが会社を離れたのだから痛手は小さくなかった。)
 それにもつと大きな問題だったのは、彼女(山根注:有馬晶子氏のことです)が最大の出資者の娘であるということだった。別れた恋人の親(山根注:有馬純一郎氏のことです)が大株主であるといういびつな株主構成を、そのままにしておくわけにはいかなかった。』(同書、P.118)『大口出資者の株は私が買い取り、そして後に社内の主力メンバーたちに一部を譲渡した。』(前掲書、P.122) ここに引用した2つの件(くだり)は、初版には載っているものの、重版では削られているものです。これらを素直に読む限り、恋人であった有馬晶子さんと別れた以上、その父親である有馬純一郎氏の持株も堀江氏が買い取ったと考えられるのです。

 大幅に記事を削除した経緯について、堀江氏はこのたび、“「ホリエモンの錬金術」サイト批評2”において、自ら削除した事実を認め、更にその理由として。

『オン・ザ・エッヂ(ライブドア)との関わりなどを書かないでくれ等という元共同経営者のA氏からの強いクレーム』(“「ホリエモンの錬金術」サイト批評2”)

があった事実を明らかにし、

『私に都合が悪いことを書いていたからというわけでは一切ありません。』

と弁解に努めています。
 この削除の事実については、『ホリエモンの錬金術-6』の<付記>で記述した通りですが、私が4年前に推測していた削除の理由について、あいまいな表現ながらも堀江氏が追認したということです。
 以下、私の記事を引用しますので、堀江氏が、

『私に都合が悪いことを書いていたからというわけでは一切ありません。』

と言い切っていることを、果して言葉通り信用していいものかどうか、堀江氏を支持なさっている方々を含めた、賢明な読者諸氏のご判断に委ねます。

『この本の初版は2004年9月7日、現在は第3版(2005年2月25日)が出されています。
 この初版と第3版とを読み較べてみますと、会社を上場する前後の経緯が大幅に書き換えられていることが判ります。この本を出版した後に、誰か(おそらくは有馬晶子さんか有馬純一郎さん)にデタラメを指摘されて慌てて手直しをしたものと思われますが、第3版でも依然としてウソをついています。
 「当時付き合っていた恋人」、「当時の恋人」、「別れた恋人」、「別れた彼女」という言葉が、「創業メンバー」、「大口出資者」に書き換えられ、ホリエモンとこの女性との生々しいプライバシーに関する記述が、かなりの分量で削られています。(なお、別れた元妻に関するプライバシーは、この恋人以上にひどい書き方をしているのですが、第3版では全く訂正されていません。)
 私がとりわけ注目したのは、「彼女の持分は、全株数の40%になっていた」、「40%の株の時価は5億円にも達していた」、「それで無理をして、銀行から短期融資で5億円を借りた。もちろん個人としての借金である。返済は上場後という約束だった。」、「別れた彼女は私が支払った5億円を元手に、別の会社を新たに興した。」
-これらの記載が、第3版ではスッポリと削り取られていることです。
 この金銭に関することは明らかに事実と異なっていますので、ホリエモンとしては削除せざるを得なかったのでしょう。厳しい抗議を受けて、アタフタしているホリエモンの姿が浮かんできます。』

 

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。

“「仕事人」 何とかならぬか 天下り“ -貝塚、土生肇。

 

(毎日新聞、平成21年5月30日付、仲畑流万能川柳より)

(シノペのディオゲネスのように、昼間に行火をかざして捜し回ったりして。“賢者はいないか、仕事人はいないか?”)

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