粉飾された2兆円 -6
- 2008.05.27
- 山根治blog
テーマの背景についての説明はひとまず終え、2兆円という数字を何故インチキであると判断したのか、その説明に移ります。 私が注目した公文書は、 -『河川改修事業及びダム建設事業の再評価項目調書』 と題された一枚でした。 これは、30年ほど前から続けられてきた斐伊川水系の河川整備事業について、費用対便益分析(B/C分析のことです)を行った結果を示したものです。 そこでは水系全体のB/C分析の結果 […]
フォレスト・コンサルタンツ
テーマの背景についての説明はひとまず終え、2兆円という数字を何故インチキであると判断したのか、その説明に移ります。 私が注目した公文書は、 -『河川改修事業及びダム建設事業の再評価項目調書』 と題された一枚でした。 これは、30年ほど前から続けられてきた斐伊川水系の河川整備事業について、費用対便益分析(B/C分析のことです)を行った結果を示したものです。 そこでは水系全体のB/C分析の結果 […]
これまで私達地域住民は、大橋川改修工事について国交省から説明を受け、何度となく話し合いをしてきました。実際に話し合いをしてみて痛感するのは、双方の話がスレ違い、全くかみ合わないことです。いくら私達地域住民の立場を理解してもらおうと思って話し合いに臨んでもノレンに腕押し、国交省側としたら単に「聞くおく」といった程度です。 何故話がうまくかみ合わないのか、地域社会を本当に良くしようということに焦点 […]
このように、私達松江市民の多くは、宍道湖(しんじこ)と中海という2つの汽水湖を有機的につないで、いわば扇の要(かなめ)となり、水郷松江にとって大きな役割を果している大橋川に対して、限りない愛着を抱いてきました。 国交省は、そのような大橋川を単に治水という目的のために、地域住民の意向を無視して勝手にいじくり回そうとしているだけではありません。あろうことか、川の名の由来ともなっている「松江大橋」( […]
山根治blogで連載中の「粉飾された2兆円」に関連して以下のサイトを開設しました。 国交省による『粉飾の手口』 http://bc.ma-bank.net/総便益が2兆円を超えるという斐伊川直轄河川改修事業(大橋川)を中心に、河川工事やダム工事におけるB/C比率の妥当性等を検証し、国土交通省による『粉飾の手口』を明らかにしていきます。 <%image(20080512-h.png|597| […]
2兆円という数字が何を意味するのか、あるいは国交省がインチキをしている(らしい)と断ずるのは何故であるか、とんでもないインチキのカラクリを述べる前に、現在私達松江市民が心の底から守り通そうとしている「大橋川」、つまり、河川改修の俎上(そじょう)に乗せられている、水郷松江のシンボルとも言える「大橋川」と松江市及び松江市民との関わりについて説明いたします。 <%image(20080507-6 […]
この2兆円というトホウもない数字、実は国土交通省が私の地元で推し進めている、6,000億円規模の治水事業の経済効果として公表されている金額です。前回お話したB/C(ビー・バイ・シー)比率のB(ベネフィット)に相当するものです。 この大規模な事業は、島根県出雲地方の中心を貫く斐伊川水系の治水事業として計画され、2つのダムと放水路と河川改修の3つの事業からなるとして、国交省は「三点セット」と言い慣 […]
道路特定財源をどうするか、とくに今年の3月31日で期限切れになる、ガソリンとか軽油にかけられている暫定税率をどうするのか、について国会で与野党が激突し、最近の国会としては珍しい位真剣な議論がなされたようです。その際に、一般にはなじみの薄い言葉がさかんに飛びかっていました。ビー・バイ・シー(B/C)という言葉です。 このB/Cは、CBR(コスト・ベネフィット・レイシオ。費用便益比)の略称として用 […]
次に、ホリエモンこと堀江貴文氏について一言。これは意見というより、私の憶測です。 堀江氏は、2005年7月にライブドア株を大量に売却し、142億円余りの資金を手に入れています。「ライブドア監査人の逮捕-6」の(8)で記したところです。 当時、この株式売却については様々な憶測が流れていました。選挙資金を用意するためであるとか、かねてから考えていた宇宙ビジネスに乗り出すためであるとか、賑(にぎ) […]
まず、公認会計士である田中慎一氏が、ライブドアの監査人を引き受けた後に、ライブドアのブラックボックスとなっていたファンドの実態を解明したことについては、“盗み見”という調査手法には必ずしも賛同できないとしても、結果的に隠蔽されていた事実が明らかになった点は評価すべきでしょう。更に、その結果をライブドア側に突きつけて、ファンドの解散を要求し、実際に『M&Aチャレンジャー、VLMA1号、VLMA2号 […]
***<ライブドアの決算とお金をめぐるドタバタ劇2>(「ライブドア監査人の逮捕 5」から続く) (5) フジテレビとニッポン放送をめぐってドンパチをやっていたとき、プラスアルファの資金繰りのメドがたたず、ライブドアの資金繰りは逼迫(ひっぱく)していました。2005年2月から同年4月にかけてのことです。ライブドアが資金繰りに窮していたことについて私は、「ホリエモンの錬金術-5」で次のように指摘してい […]