2007年5月

冤罪の構図 -1

 ブログのコメント欄に、冤罪と闘っている方からの意見が寄せられました(コメントNO.1326、山下進弁護士を救う会、代表廣瀬直樹氏)。  冤罪(えんざい)。『無実の罪、ぬれぎぬ(広辞苑)』のことです。かつて冤罪といえば一般の人達とは無縁の世界のことと思われてきましたし、通常はあまり使われることのない言葉でした。ところが昨今、数々の冤罪事件が白日のもとに晒(さら)されるに至り、決して他人事ではなく、 […]

172 続・いじめの構図 -16

****その16)  平成18年12月18日に、M登録審査委員長宛に発信した内容証明郵便は、翌12月19日の午後に中国税理士会に届いた。  12月20日午前11時10分、事務局のF氏から私の事務所に電話が入った。私はウィークデイの午前中はよほどのことがない限り自宅でゆったりと寛(くつろ)ぐことにしており、オフィスに出ることはない。急な用事以外は連絡しないように取り決めており、この時も午後になってか […]

ホリエモンの弁解術 -10

 自称為替ディーラーのX氏が持ち込んできた、怪しげなビジネスモデルと、ホリエモン流のインチキ商法とはいくつかの点でよく似ています。  まず第一に、双方ともまともな収益の源泉が欠けていることです。どのような仕事であれ、キチンとした収益の源泉があるものでなければホンモノとは言えません。ともかくお金が自分と仲間内に入ってくればよいというのでは、どのようにもっともらしく理屈づけされていたとしても、空しいも […]

171 続・いじめの構図 -15

****その15)  平成18年12月14日、嵩(かさ)にかかった要求が繰り出された。再び広島まで出頭せよというのである。今度は私だけではない。私が所属している事務所のK副所長をも事情説明のために出て来いときた。しかも日時が、12月25日と一方的に指定されている。K氏にとっては通常の月末の業務に加えて、年末の業務が重なっている、それこそ猫の手を借りたいほど忙しい時期である。K氏宛の出頭要請は、丁重 […]

ホリエモンの弁解術 -9

 今から8年ほど前のことです。私は10ヶ月程の逮捕・勾留から解放されて二年余りが過ぎ、心身ともにようやく元の状態に復帰したところであり、3人の弁護士と共に、身にふりかかってきた冤罪をなんとしても雪(そそ)ごうとして必死になっていました。  世はITバブルで湧きかえり、IT長者と称するにわか成金が続出していました。私が住んでいる山陰の小都市、松江も例外ではありませんでした。  IT企業でもなんでもな […]

170 続・いじめの構図 -14

****その14)  登録申請をしてから2ヶ月後の平成18年12月12日、中国税理士会はいじめの追い打ちをかけてきた。 税理士登録遅延承諾書の提出、 税理士登録申請書等の修正、 添付書類の提出、 をせよと言ってきたのである。 1.は、登録が三ヶ月を過ぎても完了せず、遅れる見込みなので、遅れても一切の異議・苦情を申し立てないとする念書を提出せよということであり、 2.は、正副5通ずつ提出した登録申請 […]

ホリエモンの弁解術 -8

 ライブドア(当時はオン・ザ・エッヂ)の上場に際してインチキ・スキーム(仕組み)を考え出し、実行に移した中心メンバーは、次の5人です。 堀江貴文(首謀者) 宮内亮治(税理士) 野口英昭(元証券マン) 中村長也(宮内氏の同級生) 小林元(公認会計士)  1.の堀江貴文氏を首謀者とするのは、インチキ・スキームによる不正な利益の大半がこの人物に帰属するようになっているからです。上場してから後も堀江氏は、 […]

169 続・いじめの構図 -13

****その13)  登録審査委員長M氏による申請取り下げ要求を拒絶したことは言うまでもない。通常であれば、『何をヌカすか、バカヤロー』とか、『フザケタことを言うんじゃない、顔を洗って出直してこい』とか、とっさに口をついて出てくるところであるが、にわか韓非子を決め込んでいる私としては、慇懃無礼(いんぎんぶれい)な対応に終止した。『税理士法と同法基本通達に従って登録申請をしたものです。よろしくお願い […]

ホリエモンの弁解術 -7

 第二の事実は、インチキの利益を計上するために使われた、3つのファンドが解散していることです。ライブドアに捜査の手が入る半年ほど前のことです。その間の事情について、田中慎一氏の言葉を引用いたします。 『我々監査人も、笹村氏(山根注、ライブドアの監査役で公認会計士)と時を同じくして宮内氏にファンドの解散を要求し、2005年6月21日は堀江氏、熊谷氏にも「これを守ってもらえなかったら、監査人を降ります […]

168 続・いじめの構図 -12

****その12)  申請書を提出した後の主な経緯は次の通りであった。 平成18年10月19日、中国税理士会松江支部長による面接・審問。支部長T氏の事務所に赴き、約一時間。 平成18年11月22日、中国税理士会、登録審査委員会委員長M氏他1名による面接・審問。広島の中国税理士会に赴き、約二時間。  1.の支部長面接においては、T氏が旧知の間柄であったこともあり、悪意のある対応はなされなかった。T氏 […]