2007年3月

ホリエモンの弁解術 -2

標題に使った弁解とはどういうことでしょうか。私は通常、言葉の意味を調べたり確認したりするには、岩波書店の広辞苑を用います。語彙(ごい)も豊富ですし、大まかな意味を把むのには便利だからです。しかし、言葉の持つ本当の意味合いとかニュアンスといったことに関しては必ずしも役に立たない。このような場合には、ユニークで面白いと定評のある、三省堂の「新明解国語辞典」を覗いてみることにしています。 “明解さん”と […]

163 続・いじめの構図 -7

****その7) 国税局による一連の違法捜査には、冤罪の基本パターンが巧妙に仕組まれていた。それは、当事者を分断して、一方の当事者に利益誘導をし、偽りのシナリオを自供させること、つまり嘘の自白をさせることだ。 具体的に言えば、私のクライアントの税理士業務を行っていた税理士法人に対して、単なる名義貸しをしていたにすぎず、税理士業務を行っていなかった旨の事実に反する嘘の自白を執拗に迫ったのである。東京 […]

「冤罪を創る人々」と「ハニックス工業事件の真相」の再公開について

「冤罪を創る人々」と「ハニックス工業事件の真相」は、諸事情により公開を中断していましたが、再び一括ダウンロードできるようにいたしました(「冤罪を創る人々」enzai.pdf、「ハニックス工業事件の真相」hanix.pdf)。この間の経緯等につきましては、「157 いじめの構図 -6」や「158 いじめの構図 -7」、「158 いじめの構図 -10」をご覧ください。 「ホリエモンの錬金術」「冤罪を創 […]

ホリエモンの弁解術 -1

ホリエモンこと堀江貴文さんの第一審判決がありました。懲役二年六ヶ月の実刑。検察が求刑したのが懲役四年でしたから、その6割強の量刑です。 判決後、この量刑をめぐって、妥当なものだとする意見がある一方で、実刑は重すぎるとか、いや軽すぎるといった意見がマスコミを飛びかい、にぎやかなことです。私は会計士であり法律の専門家ではありませんので、懲役二年六ヶ月の実刑について、量刑の当否を論評することは差し控えま […]

162 続・いじめの構図 -6

****その6) 最近、「徴税権力」(落合博美著、文藝春秋社刊)なる本が上梓された。国税庁の研究という副題が付されている。数多く出版されている、税務署ヨイショ本の一つである。政治権力あるいは検察権力との癒着の実態が、著者自らの体験をもとに生々しく描写されており、一見すると国税当局寄りではないような体裁をとってはいるものの、基本的には国税当局におもねり、ピント外れの礼賛をしていることに変わりない。 […]

161 続・いじめの構図 -5

****その5) そもそも、税理士は、税理士法第2条第2項において、第2条第1項に定める独占業務のほか、付随して財務書類の作成もすることができるとされている。条文は次のようなものだ。『税理士は、前項に規定する業務(以下「税理士業務」という。)のほか、税理士の名称を用いて、他人の求めに応じ、税理士業務に付随して、財務書類の作成、会計帳簿の記帳の代行その他財務に関する事務を業として行うことができる。』 […]

160 続・いじめの構図 -4

****その4) 坂本昭雄氏と小川正義氏の二人が、私を摘発するためのインチキ捜査の現場責任者であった。それぞれ、広島国税局税理士監理官、広島東税務署税理士専門官という肩書きを持っている。税理士監理官と税理士専門官は、各国税局管内に置かれている税理士のお目付け役とも言えるポストであり、同時にニセ税理士を告発する役割をも担っている。 税理士の登録が抹消されてからは、一切の税理士業務は税理士法人に移譲し […]