107 収支の見直し
- 2005.07.05
- 冤罪を創る人々
****(2) 収支の見直し
1、 私の収入は、大別すると2つに分けることができる。
一つは、経常収入であり、事務所の日常的な活動にもとづく収入である。これは、私の指揮監督のもとに10名程のベテラン職員が稼ぎ出すものであり、主に事務所の運営経費に充当されていた。
今一つは、臨時収入であり、私の戦略的な活動にもとづく収入である。これはほとんど、私一人で稼ぎ出していたものであり、大半が蓄財に充当されることなく、将来の戦略的な活動にそなえて投資もしくは費消されていた。
2、 収入に関して、私は、自らの信用の低下等によって大幅に減少することを予測した。減少の見込みに応じて、いくつかのシミュレーションを実施し、経費についてもゼロベースで考え直してみた。
幸いにも経常収入については特段の落ち込みはなかったので、それに対応する経費については一切手をつけなかった。
経費の大幅見直しを実施したのは、私が戦略的に取り組んでいた研究と情報収集に関連する分野である。それらに充当していた臨時収入が大幅に低下すると考えたからだ。
マルサのガサ入れの後、順次見直しを進め、その後私が逮捕されてからは、資金繰りの建直しが急務であったので、当面の間、当該部門を閉鎖することにした。
この措置によって、私の収支勘定は月に250万円改善された。
3、 その他の経費についてはこの10年の間、私の交際費関連の支出は限りなくゼロになった。
その他の収入については、所有する不動産物件の活用によって、不動産収入が増加し、長い間マイナスであった私の不動産所得が、プラスに転じた。
この2つの要因によって、私の収支勘定は、月に100万円改善された。