山根治blog

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日本の未来

徳川家康が、朝廷から征夷大将軍に任じられ、江戸に幕府を開いたのが慶長8年(1603年)のことでした。 この一・二年、江戸幕府開府400年の記念行事が、東京を中心に数多く催されたことは耳目に新しいところです。 15代将軍慶喜が朝廷に大政奉還を決意したのが慶応3年(1867年)、260年余続いた徳川幕府は終止符を打ちました。それから130年余、日本は欧米先進国に学べとばかりに官民一体となって欧米諸国を […]

ペアシティ・ルネッサンス・高輪

中江滋樹氏は東京の住所を品川駅の近くのマンションに置いていました。高級マンションのはしりともいうべきもので、“ペアシティ・ルネッサンス・高輪”の7階にありました。当時、人気歌手の山口百恵さんも住んでおり、芸能マスコミにはよく知られていたところです。 警備が厳重で、門のところで警備員から誰何(すいか)を受け、居住者への連絡がなされ、居住者の了解があってはじめて門を通過できるシステムになっていました。 […]

倉田まり子事件の真相 -その3

中江滋樹氏については、服役後、いくつかのマスコミが思い出したように、「あの人は今」のような形で取り上げています。一方的な興味本位のアングルからの報道ではありましたが、中江氏自身が倉田まり子さんについて語ることはなかったようです。マスコミに対する不信感が大きかったのでしょう。 今は亡き(と私は思っていますが)中江氏のためにも、あるいは現在芸能界を引退して家庭の一主婦におさまっている(と私は思っていま […]

倉田まり子事件の真相 -その2

倉田さんは当時24歳。お母さんと妹さんと三人で暮らしていました。中江滋樹氏の依頼を受けて、私は都合4回彼女と会っています。 マスコミが騒がしくなってからは、外で会うことができなくなりましたので、二人の弁護士と一緒に目黒の自宅に行ったことがあります。マスコミが大騒ぎしている“豪邸”を自分の目で確かめたい気持ちもありました。東京目黒の路地の突き当たりのようなところでした。一応、門はありましたが、門と玄 […]

倉田まり子事件の真相 -その1

“北浜の若獅子”、“兜町の風雲児”と持て囃された中江滋樹氏でしたが、一転して、多くの投資家を騙して多額の損失を与えた稀代のペテン師として、マスコミから集中砲火を浴びることになりました。 今から20年前の昭和59年8月24日、中江氏が率いる投資ジャーナル社をはじめ関連会社14社は、証券取引法違反によって警視庁の強制捜査を受け、あっけなく破綻してしまいました。 中江氏にからんで芸能マスコミが袋叩きにし […]

料亭「川崎」のおかみ

中江滋樹氏はいくつかの会社を経営するかたわら、個人的にも相場を張り、しっかり稼いでいたようです。  株の取引によって、一日に億単位の利益を出すことも珍しくなかったので、年間ではかなりの所得だったようです。現在と違ってその頃は、株の取引による利益は原則として非課税でしたから、確定申告をするにあたって私の方から株の利益について問い質すこともせず、中江氏からも部分的には話があるものの全体の話はありません […]

西武鉄道 銀行の責任逃れ-その5

このところマスコミの西武鉄道グループに対するバッシングは激しく、なかでも、オーナーである堤義明さんに対しては、個人のプライバシーにまで踏み込んだ、行き過ぎたバッシングまでなされています。凄まじいの一語に尽きますね。  確かに、先の総会屋利益供与事件、あるいはこの度の虚偽記載事件は社会的に批難されても仕方のないものでしょう。しかも、グループ内で絶対的な権限を持っていたといわれる堤さんが、批難の矢面に […]

西武鉄道 銀行の責任逃れ-その4

  次に眼につくのが、ジャスダック上場を目指す大義名分として、8千人の一般株主の利益確保を挙げていることです。  この「8千人の一般株主」とは一体誰のことでしょうか。  平成16年3月期の有価証券報告書(訂正前のもの)の株主の所有者別状況によれば、;;;quote;株主の合計が8,099人、その内、 個人その他が7,825人;;;;となっていますので、小柳社長は、このうちのいずれかを念頭に「8千人 […]

西武鉄道 銀行の責任逃れ-その3

小柳社長は、財務体質は健全であると言い張っているようですが、既にこのブログで10回にわたって詳しく述べましたように、西武鉄道グループの財務体質は決して健全なものではありません。  あちこちのメディアも社長の言葉に歩調を合わせるように、厖大な含み資産があるから財務体質は健全だとか、資金繰りに全く問題ないなどと言っています。しかし、含み資産は処分してはじめて会社の財務に貢献できるもので、計算の上でいく […]

西武鉄道 銀行の責任逃れ-その2

そこでまず、”仰天の第一歩”について考えてみましょう。朝日新聞は、西武鉄道グループが前代未聞の不祥事を起こしておきながら、キチンとしたケジメをつけていない段階で他の市場に上場を図るのは道義的に見ておかしいのではないかと言っているようです。つまり、謹慎中の身でおとなしくしているのが普通であるのに、何ということをするか、といったいわば感情論であると言えるでしょう。  しかし、私にはこのような感情論には […]

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