山根治blog

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脱税は犯罪ではなかった-7

 事実上部外秘とされてきた税務調査マニュアル、-その要(かなめ)ともいうべきものが、このたび国税当局自身によって明らかにされた。長い間、実際の税務上の取り扱いと、税務裁判用に用いられてきた取り扱いとが異なっていたことは既に述べたところであるが、それが文書の形で明らかにされたのである。税務当局の二枚舌が白日のもとに曝されたということだ。  平成25年12月××日、東京国税局査察××部門のA主査とB査 […]

脱税は犯罪ではなかった-6

 税務調査に関連する憲法の5つの条文とは次の通り。 +基本的人権の享有。第11条「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。」 +財産権。第29条第一項「財産権は、これを侵してはならない。」 +納税の義務。第30条「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」 +法定手続の保障。第31条-適正手続きの定め「何人も、法律の定める手続きによらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又は […]

脱税は犯罪ではなかった-5

 当時大津地検三席であった花崎政之検察官が、余りにヒドイやり方で真実に反する供述を迫った上で、相続税の修正申告の作成を強要した事実が明らかになった。今から一年ほど前のことである。  あの手この手を尽くして、大阪国税局の査察部と花崎検事は、何故このような犯罪的な策を弄してまで修正申告をさせようとしたのか、まずここに引っかかった。更正という正規の手続きがあるのに、何故敢えて修正申告にこだわるのか疑念が […]

脱税は犯罪ではなかった-4

 査察の調査内容のデタラメさに神経を集中していたために、査察が偽って行なっていた課税手続きの誤りに気がつかなかった。  私がこの件の課税手続きに疑念を持つに至ったのは、なんとしても修正申告をさせようとするやり方が余りにも乱暴なケースに出会ったからだ。  相続人は3人。査察が創り上げた脱税ストーリーについては、3人共に否認していたが、3人を検察に逮捕させてからが特にヒドクなった。にわかには信じられな […]

脱税は犯罪ではなかった-3

『査察調査の根拠法とされてきた「コッパン法」には致命的な欠陥がある。査察調査に基づいて刑事告発することはできない。』  これが結論の一つであった。  ところが結論はこれだけではない。ひとたび査察に着手した以上、いくら脱漏所得があろうとも公権力を行使して課税することができない。査察には課税権がないからだ。これが2つ目の結論だ。  これまで長い間、査察は、あたかも課税権があるかのように振舞い、実際に修 […]

脱税は犯罪ではなかった-2

 徴税権力の源泉であるコッパン法が腐っていた、-このことについては、「民主党政権の置き土産-偽りの査察調査」で詳述した。  要は、戦後全面的に変えられた日本国憲法のもとでは、シャウプ勧告によって導入された申告納税制度とコッパン法は整合しないのである。つまり、脱税が犯罪として成立するためには、犯罪としての要件(構成要件)が必要であるが、2つの要件のうちの一つ、「税を免れたこと」という要件が納税者の協 […]

脱税は犯罪ではなかった-1

『これまで経済犯罪の代名詞のようにされてきた脱税、実は犯罪でも何でもなかった。法律に欠陥があり、法理論の上で犯罪とはなりえないことが明らかになった。』  第二次大戦後60年余りにわたって、検察と一体となって摘発を続けてきた国税局の査察部は、最強の捜査機関として徴税権力の頂点に君臨してきた。昔陸軍、今国税、ムキ出しの徴税権力を振りかざし納税者国民を食いものにしてきた、国家権力の象徴であった。『脱税は […]

民主党政権の置き土産-偽りの査察調査-⑮

 平成5年9月28日、この日は私にとって生涯忘れることのできない日となっている。広島国税局の査察が、私の自宅と事務所のガサ入れをした日だ。この日を境にして、私の人生は大きく変ることになった。  まさに青天の霹靂(へきれき)、私は突然のことに周章狼狽して、血の気を失った。この日から早くも20年の歳月が経過した。  その後私は逮捕勾留され、刑事法廷に刑事被告人として手錠腰縄つきで引きずり出され、脱税の […]

民主党政権の置き土産-偽りの査察調査-⑭

 補足の三つは、広島国税局の査察による一連の不正行為に荷担した公務員を列挙することだ。ここで列挙する公務員は、私が現時点で直接確認できた者に限るので、実際にはこの2倍以上の数の公務員が冤罪のデッチ上げにかかわっているはずである。 ***1.広島国税局 +鳥田睦明  調査査察部査察第三部門主査 +菊池 博  調査査察部査察第三部門査察官 +森本直樹  調査査察部査察第三部門査察官 +三好範夫  調査 […]

民主党政権の置き土産-偽りの査察調査-号外4

***平成25年6月24日 松江地検3階にて 折原検事 山根 山根です。 検事 山根治さんですね。A’建販の件でお聞きしたい。 山根 A建販でしょう。 検事 Aなんですか?今、業務上横領の事件があるということで、告発状が来ているので、お話し承りますか。一応、黙秘権という権利があるので、言いたくないことは言わなくてもいいとなっているので、 山根 はい。ということは、私は被疑者ということですか。 検事 […]

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