冤罪を創る人々

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043 逮捕直前

***2.強制捜査 ― ガサ入れと逮捕勾留 ****1) 逮捕直前 一、 逮捕2日前の、平成8年1月24日午後、第一勧業銀行のK松江支店長から、私の事務所と自宅に電話が入った。第一勧銀は私の自宅の左斜め前にあり、私の取引銀行である。 「朝から、銀行の駐車場にカメラを構えた車が陣取っていた。銀行としては迷惑なので、出ていってもらったが、お宅を標的にしているようだ。」 二、 私は近くの碁会所で碁を打っ […]

042 「正義の砦」としての検察 ― その虚像と実像 ―

***1.「正義の砦」としての検察 ― その虚像と実像 ― 一、 日本の検察は、刑事事件の捜査や起訴について、広範かつ強大な権限を持っている。  しかも、起訴するかしないかは検察官の自由裁量にゆだねられているために、確実に有罪になるだけのものを選んだ上で起訴に持ち込む傾向がある。起訴便宜主義といわれるものだ。   二、 そのためであろうか、日本における刑事事件の有罪率は100%に近い99.7%とい […]

041 黒目啓治

****6)黒目啓治 一、 広島国税局調査査察部査察第二部門査察官   二、 平成5年9月28日、コスモ証券Y.H部長を、出張先から呼び戻し、暴言を連発して尋問した人物。 三、 Y.H部長の話  「関係者の証言」のうち「(3)証券マンは語る」で詳述。  生え抜きの証券マンであったY.H氏は、よほど悔しかったのであろう、「広島弁でやくざみたいな男」で、「30才前後の若造」である黒目啓治に、“おまえ” […]

040 永田嘉輝

****5)永田嘉輝 一、 大木洋の後任。平成6年7月、広島国税局調査査察部第三部門統括国税査察官。検察庁への告発書類を決裁した人物。平成15年、税理士登録。現在は岡山市で税理士事務所をかまえている。   二、 平成6年12月16日、午前10時54分、永田嘉輝に架電。  永田曰く、『今までの話、いろいろ聞いております。調査に協力いただけてない。部下を馬鹿野郎呼ばわりするような方とは、一切話したくな […]

039 三瀧恒雄

****4)三瀧恒雄 一、 広島国税局査察調査部査察第四部門統括査察官。  現在は、税理士。平成13年登録。広島市で税理士事務所を開設している。 二、 平成5年9月28日、マルサのガサ入れ当日、部下の田村友治(査察第四部門査察官)と共に、組合長の岡島信太郎氏の尋問を担当。 三、 三瀧は、田村友治と、代わる代わる大声を張り上げて岡島氏を脅しあげた。 「お前は組合長なんだろう。16億5千万円で購入した […]

038 藤原孝行 国税査察官証票

****3)藤原孝行 (エ)国税査察官証票 一、 藤原孝行が、平成5年9月28日の朝、私の自宅に捜索令状を手にしてやってきたとき、名刺入れをひと回りおおきくした黒革の手帳を私の眼の前につき出した。  水戸黄門の印籠ならぬマルサ手帳(国税査察官手帳)である。藤原は、どうだこれが眼に入らぬかとばかりに胸を張り、誇らしそうに呈示した。チラッと見せただけで、すぐにポケットにしまいこんだ。 二、 その後、藤 […]

037 藤原孝行 悪魔の証明 ― 鍵束の押収

****3)藤原孝行 (ウ)悪魔の証明 ― 鍵束の押収 一、 平成6年2月8日、現物返還を強く要求していた鍵の束4つが返還された。藤原孝行が新本修司と共に私の事務所に持ってきたのである。 二、 私は、マルサが鍵を押収し、四ヶ月も保管し返還しなかったことに強い疑問を抱いていた。まず、私は藤原に対して、何故鍵の束を4つも押収したのか、その理由を問い質した。 三、 押収の理由に関して次のような答えが返っ […]

036 藤原孝行 経歴、押収品

****3)藤原孝行 (ア)経歴  広島国税局調査査察部第三部門査察官。  大木洋の部下。大木の指示のもと、私の取調べを担当。収税官吏として、平成8年3月6日検察庁への告発書類を作成した人物。島根県日原町青原の出身。旧姓青田。昭和28年生。    藤原孝行が、ガサ入れ当時所持していた身分証明書等。 +身分証明書(平成2年7月19日交付) 第6297号写真付(割印あり) +国税査察官証票(平成2年7 […]

035 松田憲磨

****2)松田憲磨 一、 広島国税局調査査察部統括国税査察官  査察部門に移る前まで、課税第二部(法人)資料調査課(俗にいう料調、ミニマルサともいう)課長。大木洋と並んで、マルサ捏造事件の中心人物。  ガサ入れ時の組合関連の捜査責任者。大木洋と共に架空のシナリオを創作し、検察庁への告発書類を、査察管理課長として決裁した人物。広島国税局査察調査部次長、福山税務署長を歴任した後退官し、平成12年、税 […]

034 大木洋 余罪の追及

****1)大木洋 (エ)余罪の追及 一、 平成5年9月29日、私が余罪の追及などするなと抗議したのに対して、大木洋は国犯法の調査に際して、脱税以外の余罪を追及するのは当然であると居直った。   二、 私は、大木の言動を記録に残しておくために、平成6年1月17日に広島の大木洋に架電し、余罪の追及について改めて大木に質した。午後1時20分から30分間、2人で話し合った軌跡は録音テープに残され、15ペ […]

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