飛んで火にいる夏の虫-④

 平成30年3月19日、サーバ管理会社から奇妙なメールが届いた。私の10年以上前のブログ記事「××××」削除の申立てがなされた旨を告げ執筆者としてどのように対応するのか、一週間以内(平成30年3月26日まで)に回答して欲しいというものだ。

サーバ管理会社からの要請文は次の通り。

「要請文」

 

■ご連絡日 [2018-03-19]

ご契約者:○○ 様

平素は弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
○○インターネットabuse対策チームでございます。

ご利用の弊社サービス
「○○のレンタルサーバ(××××××)」で運用されております
コンテンツに対し、送信防止措置依頼の申し立てがございましたのでご連絡いたします。

以下、申し立て内容となりますのでご確認ください。

として、申立て通知人からの4ページにも及ぶ長文の申立書が添えられていた。

 サーバ管理会社からの要請文は次のように続く。

お客様におかれましては、ご確認をいただきコンテンツ管理者として
本件の対応についてご回答をいただきますようお願いいたします。

 

また、ご回答及びご対応内容につきましては、本メール返信にて
ご連絡いただきますようお願いいたします。

本件におきましては 2018/3/26をご回答期限とさせていただきます。

以上、よろしくお願いいたします。

不明点・お気づきの点などございましたら、本メール返信にて
お問い合わせください。

 コンテンツ管理者から意見を徴したところ、次のような返事が返ってきた。

「コンテンツ管理者の意見」

 

個人的には、通知人に関する記事は、山根治ブログの本筋でないので
記事を非公開にしてもいいと思います。
本人が望むとおり、そっとしておいてあげていいかと。

として、通知人の現在の状況を確認するネット情報が添えられていた。

 たしかにコンテンツ管理者の言うように、どうでもいいことなのかもしれない。しかし、10年以上前の本筋から外れたブログ記事を今になってとりあげ、およそ理由とはなり得ない屁理屈を持ち出して批判して削除を要求している。どこかおかしい。通常のものではない。
 私のブログ記事全体の信用性をなくすための陰謀ではないか。削除要求文自体、支離滅裂なものではあるものの、法律の知識をもった者でなければ書けないものだ。通知人本人が書くことなどできないのはもちろんのこと、法律の専門職である弁護士とか検察官の文章としては余りにもお粗末である。
 かつて、私の受託した事件に首をつっ込み、支離滅裂な内容の文章を作成し、私を悪徳会計士呼ばわりして、私から金品をまき上げようとしただけでなく、松江地検に対して私を業務上横領の罪で虚偽の告発をした、齋藤義典税理士のことを思い出した(「悪徳会計士の弁」①~⑦)。
 通知書を作成した人物は、断片的な法律知識はあるものの、法律とか法律実務の何たるかを知らない齋藤義典税理士のような人物なのであろう。
 私のブログの信用性を傷つけることを目的として、通知人以外の何ものかが謀ったたくらみであると判断した私は、サーバ管理会社に対して、平成30年3月23日、次のような回答文を送った。

回     答

 

通知人・××氏(以下、通知人という)が山根治ブログに掲載されている記事(「××××」、以下本件記事という)の削除を請求していることについて、以下の通り回答いたします。

本件記事における通知人の全情報は、通知人の著書「××」による情報を含め、全てマスメディア等によって公表された情報である。本件記事の執筆者が独自に得た情報は一つもない。
従って、通知人が申し述べる「私生活上の事実であって通常他人に知られたくない未公開のもの」は本件記事の中に存在しない。
よって、通知人が主張するプライバシ-権(更正を妨げられない利益)とか名誉権の存在の前提が欠如している。
以上により、本件記事の削除請求に同意することはできない。

本件記事執筆者  山根 治

 森友事件という国家犯罪の一角に、大阪地検特捜部とか朝日新聞をはじめとする大手マスメディアが存在することがはっきりしている。あるいはそのような筋からの陰謀であるかもしれない。大阪地検特捜部も大手マスメディアもともに、キャリア官僚ネットワークの下部組織であることから、推測されることだ。そうであるとすれば、まさに「飛んで火にいる夏の虫」そのものだ。4匹目の夏の虫である。

-(付記) この記事は当初、通知人の氏名を明示し、長々しい支離滅裂な通知文の全文をそのまま掲載する予定であった。
 しかし、コンテンツ管理者から再度クレームがあったため、急遽書き直したものである。
 たしかに、通知文の中にあるように、通知人は、「株式会社Xの役員から既に退任しており、事件後は同社や関連会社等に何ら関与しておらず、一介の市民として平和で常識的な生活をしているに過ぎません。ITバブルと言われた時代に同社の事業で失敗した経験と、その深い反省の念から、かえって事件後は堅実な生活を心がけ、無駄な出費もせず、素朴に質素倹約な暮らしを続けて」いるようである。私としては、ブログ記事の削除要求には応ずることはできないが、それ以上踏み込んで通知人の現在の生活に波風が立つようなことは控えた方がよいと判断し、文章の書き直しに応じた。

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