暴かれたカラクリ-⑵
- 2018.02.21
- 山根治blog
脱税裁判のカラクリは次の2つであった。
その1つは、検察は脱税が犯罪とはなりえない、つまり冤罪であることを知悉(ちしつ。知りつくすこと。くわしく知ること。-広辞苑)していたことだ。遅くとも一年余り前には、私が発見した「冤罪を証明する定理」(山根定理)を検察は完全に理解していた。
平成28年12月22日、横浜地方検察庁(担当は、山口智子検事、その後岩橋保検事)は、一年有余の捜査・検討の末、私が関与していた脱税事件について、不起訴処分の決定をした。
この決定を受けて、読売新聞の担当記者が松江の私の事務所まで取材にやってきた。担当弁護人を差しおいて税理士である私のところにやってきたのは、山口智子検事もしくは岩橋保検事の指示があったからであろう。その後公表された記事では、不起訴の理由として、
とされていた。
岩橋保検事の言う通りに作成された記事である。
不起訴の理由については明らかに間違っている。岩橋保検事は、嘘をついている。断じて起訴猶予ではない。犯罪事実(脱税)が存在しないために、公訴しようとしてもできなかっただけである。公訴事実(刑訴法第256条第2項第2号)が存在しないために、起訴状を書くことができなかっただけだ。
この岩橋保検事は、この事件について実際の捜査は行っていない。実際の捜査を行ったのは、山口智子検事(通称、“トモちゃん検事”。現在、名古屋地検)だ。山口検事が犯則嫌疑者の女性を取り調べた際の会話記録は全て録音されており、膨大な量の反訳文が私の手許にある。
“トモちゃん検事”は、マスコミにもよく知られている小顔の美人検事である。アルマーニの服を颯爽と着こなしてはいるものの、酒やけであろうか、“声ブス”としても名高い。彼女が行った捜査の内容の全てが、容姿端麗、声は?の中年女性の大阪弁でアッケラカンと語られている。ちなみに、“トモちゃん検事”は、平成22年に大阪地検特捜部・主任検事前田恒彦が証拠隠滅をした際に、検察内部でさわぎ立てた気骨のある検事の一人として知られている。
担当の岩橋保検事が嘘をつかなければならなかった理由がもう一つあった。
この脱税事件には全国組織の同和団体がからんでいたのである。同和団体が、税務署・国税局現職・ОBと一体になって、商工会議所を舞台にして堂々と税のがれを行っており、そのいわば“ガス抜き”として、査察の“生贄(いけにえ)”に差し出されたのがこの脱税事件の嫌疑者であった。
山口智子検事は、私が確認した同和団体がらみの事実を、わざわざ九州にまで足を運んで確認している。インチキの元締めである熊本国税局ОBの税理士と東京国税局ОBの税理士に会い、10名余りの国税ОB税理士が、商工会議所の職員(臨時税理士)を悪用し、同和地区内にある集会所において、税のがれの税務申告書を作成し、その上に納税者本人に代って税務申告書の提出まで行っていた事実を確認しているのである。
こと脱税事件に関しては、検察は全て国税にオンブにダッコ。同和組織が国税当局と一体となって、税のがれを行っていたことに加え、ガス抜きに“生贄(いけにえ)”を差し出していたことなど、口が裂けても言うことができなかったに違いない。
横浜地検が特定の新聞社に対してだけ偽りの不起訴理由を開示して嘘八百を申し述べたことを確かめるために、遅ればせながら真実の不起訴理由について横浜地検に対して情報開示を求めたいと思っている。
尚、これまで私は同和団体がらみの“税のがれ”については数多くの相談を受けてきた。全て、同和団体につきはなされ、国税の“生贄”にされたケースである。
しかし、同和団体が、税のがれを指南して法外の収入を得ているだけでなく、依頼者を裏切って食いものにしていることは分っていたが、闇の仕事をしている同和団体の人物に実際に会ったことはなかった。
ところが去年の11月、闇の商売人に会うことができた。千載一遇のチャンスであった。私の手許には
専務理事××」
の名刺がある。「中企連」と略称される同和団体における闇商売人のボスである。
このケースは、現在進行中の事件である。大阪国税局資料調査課(俗にリョウチョウ、ミニ・マルサと称されるインチキ組織)が「中企連」の依頼者を裏切って食いものにしようとしている極めて悪辣(あくらつ。常識の有る人なら到底出来ない恥知らずな事を構わずやって、自分の利益を図ること。-新明解国語辞典)な事件である。リョウチョウも「中企連」も国税ОB税理士も、数々の法例違反を繰り返し、脅したり、騙(だま)したり、すかしたりして一人の善良な納税者を恐怖のドン底につき落し翻弄(ほんろう)しつづけている。リョウチョウという犯罪組織が、去年の9月に調査に着手して以来の犯罪の痕跡は多くの物証と共に、全て録音され、反訳文として私の手許にある。
詳細は別稿に譲るが、部落解放運動発祥の地とされる関西地方において“闇の同和利権”の最大のものとされてきた“国税フリーパス”の驚くべき実態が具体的に明らかにされることになろう。
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