「誰が小沢一郎を殺すのか?」-③
- 2014.06.17
- 山根治blog
ここで「悪魔」とは何か、愛用している新明解国語辞典をのぞいてみる。悪魔:人を善に導こうとする神や仏の教えのじゃまをする魔物。極悪人の意にも用いられる。 と、簡にして要を得た分かり易い説明がなされている。いつものことながら感心する。
悪魔は、人々から神や仏を遠ざけ、人々に害を及ぼす魔性の存在だ。人々をたぶらかし、人々に危害を加えるのである。
日本の古代から中世にかけて、日本社会に猛威をふるった物怪(もののけ)。この「モノノケ」にとって換ったのが現代の悪魔である「官僚制」だ。
悪魔としての官僚制。この魔性の存在は、どのようにして日本国民をたぶらかし、害を与えてきたのか、具体的に明らかにする。
まず、私のイメージする悪魔としての官僚制は次のようなものだ。
この悪魔が生まれたのは明治時代。創り上げた人物は山縣有朋。明治維新の元勲(げんくん。国家に尽くした大功(のある老臣)-新明解国語辞典)の一人である。この人物はまた、帝国陸軍の創設者としても知られる。悪魔を支える暴力装置である。
暴力装置は法律の上でも用意された。治安維持法と間接国税犯則者処分法である。ともに山縣有朋がかかわっている。
治安維持法は、第二次大戦後特別高等警察(特高)とともに廃止されたが、特高を牛耳っていた「思想検事」は戦後もしぶとく生き残り、東京地検特捜部へと引き継がれた。
間接国税犯則者処分法は、戦後、適用範囲を直接税にも拡大して改正され、国税犯則取締法(俗にコッパン法)となった。脱税取締の根拠法である。刑事事件のうち脱税事件は専ら、戦前の「思想検事」の流れをくむ東京地検特捜部等が扱っている。
悪魔としての官僚制がいかにして国民を暴力的に支配し、害を与えているか。その手口はこうだ。
逆立ちした自らの姿を見破った人をつかまえては、みせしめのために抹殺する。王様が裸でいるのを、国民が「王様は裸だ!!」とストレートに言ったが最後、公衆の面前で血祭りにする。冤罪を創り上げて社会的に葬り去ってしまうのである。
では、このような犯罪の実行行為者は誰か。一体誰が、このように残虐な行為を行なうのか。
直接の下手人は、国税査察官と検察官だ。悪魔にマインドコントロールされた小悪魔である。彼らに与えられた国家権力を不正に駆使して、国民を抹殺するのである。
ウォルフレン氏は、官僚制という歪められた国家の統治機構が民主国家としての日本を破壊していると指摘。
私はそれに加えて、官僚制に起因する犯罪行為を具体的に指摘した。
要約すれば次の通り。
抹殺するに際して用いる武器は、国税犯則取締法(コッパン法)と各種税法及び税理士法。粗雑な刑事手続法と犯罪構成要件に欠陥のある法律だ。官僚が巧妙に細工したシロモノである。
戦後70年もの長い間、脱税の摘発という切り口で国民を暴力的にコントロールしてきたのは、官僚制という名の悪魔のしわざであった。」
政治がらみの事件、経済がらみの事件、これらに共通するのはお金である。私はお金もまた魔性のものであるとの考えに至っているが、たしかに脱税というのはお金を抜きにしては考えられない。
魔性の存在であるお金にからむ脱税とか政治犯罪は、官僚制という悪魔の恰好の餌食であったに相違ない。
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ここで一句。
(「今やもう」は幻想。真実は「昔から」。-「猫かぶり」)
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