脱税は犯罪ではなかった-3
- 2013.12.31
- 山根治blog
『査察調査の根拠法とされてきた「コッパン法」には致命的な欠陥がある。査察調査に基づいて刑事告発することはできない。』 これが結論の一つであった。 ところが結論はこれだけではない。ひとたび査察に着手した以上、いくら脱漏所得があろうとも公権力を行使して課税することができない。査察には課税権がないからだ。これが2つ目の結論だ。 これまで長い間、査察は、あたかも課税権があるかのように振舞い、実際に修 […]
フォレスト・コンサルタンツ
『査察調査の根拠法とされてきた「コッパン法」には致命的な欠陥がある。査察調査に基づいて刑事告発することはできない。』 これが結論の一つであった。 ところが結論はこれだけではない。ひとたび査察に着手した以上、いくら脱漏所得があろうとも公権力を行使して課税することができない。査察には課税権がないからだ。これが2つ目の結論だ。 これまで長い間、査察は、あたかも課税権があるかのように振舞い、実際に修 […]
徴税権力の源泉であるコッパン法が腐っていた、-このことについては、「民主党政権の置き土産-偽りの査察調査」で詳述した。 要は、戦後全面的に変えられた日本国憲法のもとでは、シャウプ勧告によって導入された申告納税制度とコッパン法は整合しないのである。つまり、脱税が犯罪として成立するためには、犯罪としての要件(構成要件)が必要であるが、2つの要件のうちの一つ、「税を免れたこと」という要件が納税者の協 […]
『これまで経済犯罪の代名詞のようにされてきた脱税、実は犯罪でも何でもなかった。法律に欠陥があり、法理論の上で犯罪とはなりえないことが明らかになった。』 第二次大戦後60年余りにわたって、検察と一体となって摘発を続けてきた国税局の査察部は、最強の捜査機関として徴税権力の頂点に君臨してきた。昔陸軍、今国税、ムキ出しの徴税権力を振りかざし納税者国民を食いものにしてきた、国家権力の象徴であった。『脱税は […]
平成5年9月28日、この日は私にとって生涯忘れることのできない日となっている。広島国税局の査察が、私の自宅と事務所のガサ入れをした日だ。この日を境にして、私の人生は大きく変ることになった。 まさに青天の霹靂(へきれき)、私は突然のことに周章狼狽して、血の気を失った。この日から早くも20年の歳月が経過した。 その後私は逮捕勾留され、刑事法廷に刑事被告人として手錠腰縄つきで引きずり出され、脱税の […]
補足の三つは、広島国税局の査察による一連の不正行為に荷担した公務員を列挙することだ。ここで列挙する公務員は、私が現時点で直接確認できた者に限るので、実際にはこの2倍以上の数の公務員が冤罪のデッチ上げにかかわっているはずである。 ***1.広島国税局 +鳥田睦明 調査査察部査察第三部門主査 +菊池 博 調査査察部査察第三部門査察官 +森本直樹 調査査察部査察第三部門査察官 +三好範夫 調査 […]
***平成25年6月24日 松江地検3階にて 折原検事 山根 山根です。 検事 山根治さんですね。A’建販の件でお聞きしたい。 山根 A建販でしょう。 検事 Aなんですか?今、業務上横領の事件があるということで、告発状が来ているので、お話し承りますか。一応、黙秘権という権利があるので、言いたくないことは言わなくてもいいとなっているので、 山根 はい。ということは、私は被疑者ということですか。 検事 […]
広島国税局の手先として、岡山地検と一緒になって邪魔者である私の口を封じ、排除しようとした松江地検。 私を呼びつけ尋問したのは、折原祟文三席検事である。松江地検で、検事正、次席に次ぐ、ナンバースリーの存在だ。その折原検察官が私を尋問する際に、聞き慣れない言葉を口にした。 「アンダー」である。 この言葉、これまで耳にしたことが一度もない。私には理解できない言葉であったので、どのような意味なのか […]
補足の二つは、岡山地検だけでなく、なんと私の地元の松江地検まで乗り出してきたことだ。 平成25年6月××日、私の事務所と自宅に、広島国税局と岡山地検合同のガサ入れがあったが、その4日後、松江地検から電話がかかってきた。 電話をかけてきたのは、松江地検三席の折原祟文検察官であった。告発状が出されているので取調べをしたい。松江地検まで出頭せよ、というのである。 告発とは何か、電話口で確認したと […]
***令状1臨検捜索差押許可状 ・犯則嫌疑者の氏名及び年齢 株式会社●●●● ・犯則嫌疑者に対する消費税法違反(平成23年法律第82号による改正前の第64条、同67条、同改正後の第64条、同第67条)及び、地方税法違反(平成23年法律第83号による改正前の第72条の95第1項、第3項、同改正後の第72条の95第1項、第6項) 犯則事件について、下記のとおり、臨検、捜索及び差押えをすることを許可す […]
無理矢理修正申告をさせた典型的なケースは、今年になってからも発生している。広島国税局の査察調査だ。「民主党政権の置き土産-⑧」で述べた2.のケースである。概略についてはすでに述べた通りであるが、ここでは3点だけ補足する。 補足の一つは、私が余りにも露骨に排除された具体的な状況についてだ。 嫌疑者が脱税容疑で逮捕された平成25年6月××日、従来からの税務代理人の税理士だけでなく、査察着手後に税 […]