2012年4月

高松国税局-恐喝と詐欺による天下り-号外

 ウラ金については、普通の企業であれば、税務上の制約がついており、表立って堂々と支払うことはできない。ウラ金として支払った金額とほぼ同じ額の税金が、ペナルティとして企業に課せられるからだ。本稿(「高松国税局-恐喝と詐欺による天下り-4」)で述べた通りである。  ところが、犯罪企業である東京電力(「11/28講演会「闇に挑む『原発とは何か?』-福島第一と島根-」」参照)のような電力会社は、ウラ金につ […]

高松国税局-恐喝と詐欺による天下り-④

 私が睨(にら)んだのは、従来からこの会社にもぐり込んでいる複数の顧問税理士の存在だ。この連中がユスリ行為の重要な役割を演じているのではないか、ということだ。  つまり、この国税職員、在職中にネライをつけた産廃企業にもぐり込むための大芝居を打った。この猿芝居の片棒をかついだのは元ホステスだけではなかった。会社の内情を知悉している顧問税理士が重要な役割を演じたのではないか。更にこの三文芝居を完璧なも […]

高松国税局-恐喝と詐欺による天下り-③

 これまで述べてきたように、元ホステスが暴露したとされる、「国税職員が、税務調査されていた会社にウラ指南し、その見返りに多額の現金を受け取り、その会社に天下りさせてもらった」というのは、元ホステスがそのように思い込んでいただけのことで、その実、情夫である国税職員の手先になって会社から金を脅し取っただけのことではないか。  この元ホステス、会社の副社長をたらし込んでいるあたり、新手の美人局(つつもた […]

高松国税局-恐喝と詐欺による天下り-②

 全国の税理士は7万人、その半分を国税OB税理士が占める。正規の税理士試験を受けることなく、単に一定期間税務職員であったことだけで、タナボタ式に税理士資格が付与されている人達だ。  ちなみに、この税理士試験、一般の人が真正面から向かっていくとすれば超難関の試験である。税務職員ではなくても、大学院の修士課程を出たことにすれば安易に資格が取れる抜け道があるが、大真面目に正規の税理士試験を真正面から突破 […]

高松国税局-恐喝と詐欺による天下り-①

 週刊ポスト(「大阪国税局の犯罪-暴力組織としての“資料調査課”」参照)に続いて、週刊朝日(2012年3月9日号)が、高松国税局がらみのスキャンダルを報じている。『“黒革の手帖”元ホステスが暴露、国税職員と産廃企業社長の癒着』と題する記事だ。国税職員、産廃企業社長はともに実名で報道され、執筆した記者も実名だ。「国税職員が、税務調査された会社にウラ指南し、その見返りに多額の現金を受け取り、その会社に […]