検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外11
- 2009.09.15
- 山根治blog
堀江氏は、和井内修司氏と小飼弾氏への株式譲渡の日が、ちょうど一年だけズレているのは、“記載ミス”であった、などとなんとも気楽に釈明していますが、これは単なる記載ミスではありません。一定の意図を持ってなされたバックデイト、つまり捏造の足跡がベッタリと残っていたということです。
以下、詳しく説明いたします。
堀江氏は、“ホリエモンの錬金術サイト批評-号外「検証!!『ホリエモンの錬金術』に対する反論」(2009-06-03 09:45:52 )”において、
と書き出しはごく普通の話しぶりですが、書き進めているうちに次第に興奮してきたらしく、
となんだか逆ギレの状態です。
その日のうちに、akiさんから厳しいツッコミがあった(無題、aki 2009-06-03 20:30:09)からでしょうか、次のような釈明がなされています。
・・と思っていたら、山根氏の資料を良く見たらH10.08.03とH11.08.03と一年違っていました。届出目論見書の原本も手元にないので、検証のしようもありませんが、もし彼(山根注:彼とは山根治のことです)の記述が正しいのであれば、目論見書の記載ミスとしか考えられませんね。もしそうであれば、誤解を招いてしまい大変申し訳ありません。
普通に考えれば、入社時期から言っても、同じ日にやったと解釈するのが普通だと思います。』
ここで、堀江氏が明らかにしたことを整理してみますと、
+平成11年8月3日に、1:3の有償株主割当増資をして、堀江氏の持株は148株から4倍の592株になった。
+この592株の中から、同じ日に、和井内氏に8株、小飼氏に4株、1株5万円で譲渡した(1株5万円については、同じ日に「このブログで2009.5に売れたモノランキングTop30の第一弾(30-16位)」において明らかにしています。)
+ところが、(山根は)なぜか順番を逆にして、148株から12株割当てられ、136株になって、それに対して1:3の割当を行い、544株になった。その後両氏に割当てられた株を(堀江氏が)買い戻したのが、目論見書に記載されていないと(山根が)言い張っている。
+なんでわざわざ逆にするんだよ。ここまでくると、(山根のやっていることは)あきれてものの言えないレベルの話で、陰謀論に近い。
+と思っていたところ、山根の資料をよく見たら平成10年8月3日と平成11年8月3日と一年違っていた。
+届出目論見書が手元にないので検証できないが、もし山根の記述が正しいのであれば、目論見書の記載ミスである。
堀江氏の逆ギレ部分を外してまとめてみますと、
となります。
このたび改めて、新株式発行届出目論見書(証取法第5条により平成12年3月8日、関東財務局長宛に提出されたもの)の第4部株式公開情報 - 第1 特別利害関係者等の株式等の移動状況(P.73)をチェックしたところ、堀江貴文氏から和井内修司氏と小飼弾氏とに、インセンティブの付与という理由で、平成10年8月3日に、それぞれ8株、4株ずつ、一株5万円で譲渡された旨の記載を確認しました。
この事実関係をふまえた上で、更に堀江氏の言い分をまとめてみますと、
となります。
堀江氏は上記のように単なる記載ミスと軽く受け流している訳ですが、決してそのような軽いものではなく、故意の小細工、言い換えれば捏造そのものであることについては、次の号外12に譲ります。
―― ―― ―― ―― ――
ここで一句。
(“ドシャ降りの 言葉を浴びて 石になり”)
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