検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外5
- 2009.07.02
- 山根治blog
号外4で、堀江氏に対して提案をし直したところ、何故か、逆鱗(げきりん)に触れたらしく大層なお怒りのようです(“Wiiリモコン非接触充電キットが・・・・/錬金術ブログ反論”)。ごく当り前のこと、つまり、オン・ザ・エッヂの上場時の目論見書に記載されていることを単に確認するだけのことですので、堀江氏が何故頭から湯気を立てているのか私には不思議としかいいようがありません。「執念深いですね。」
「陰謀論がお好きなのか。」
「物凄く偏った推論をなされています。」(“Wiiリモコン非接触充電キットが・・・・/錬金術ブログ反論”より)などと、例によってピント外れのきめつけがなされていますが私には理解不能です。
私がこのたび提言し直したことは次の2つ、つまり、
+有馬純一郎氏名義の株式960株の所有権は、上場前の時点で堀江貴文氏もしくは他の第三者に移転した事実はないこと。
+上場時点における960株の有馬純一郎氏名義の株式の真の所有者は、名義の通り有馬純一郎氏であること。
この2点について、堀江氏に改めて確認して下さいということでした。このことは、平成12年3月8日に関東財務局長に提出された「新株式発行届出目論見書」の、第四部株式公開情報、「特別利害関係者等の株式等の移動状況」(P.73)と「株主の状況」(P.82~P.83)に記載され開示されていたものです。オン・ザ・エッヂの代表取締役社長である堀江貴文氏が責任をもって開示した株式公開情報の中でも極めて重要な情報について、堀江氏本人に確認を求めただけのことなのです。ちなみに、初めの提案(*「検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外2」追記)についても、同じように目論見書に記載されている通りのことを確認して下さいと言ったまでのことですが、何故か言を左右にして四の五のと言うばかりで、私にはさっぱり分かりません。宮内亮治氏と中村長也氏に任せていたので自分はよく分からない。2人とは現在接触できないので確認がとれないなど苦しい言い訳に終止しているのです。私は現時点で2人に聞いた上で確認せよと言っているのではありません。あくまでも9年前に堀江氏の部下として働き、堀江氏の意向のもとで動いていた2人ですから、9年前の時点で堀江氏が把握していた事実関係についての、堀江氏の認識について尋ねているのです。
当時の事実関係の確認を求めたことが、どうして“陰謀論”になったり、“物凄く偏った推論”になったりするのかよく分かりません。9年前に堀江氏が法定文書の中で言明している事実そのものをネジ曲げているわけではなく、そのままのことを素直に確認して下さい、と言っただけのことですから。
このたびのブログで堀江氏が明らかにしたのは、次の通り。
つまり、A氏が私や会社に嘘をついていなければ、ということになります。
ただ、私に譲渡されたことはないと、これは条件なしで断言できます。
…
万が一A氏が私や会社に嘘をついていたとしても、その責任は取れませんし、取る必要もないでしょう。』(“Wiiリモコン非接触充電キットが・・・・/錬金術ブログ反論”)
これを箇条書きにして分かり易くまとめてみますと、
+A氏が堀江氏と会社にウソをついていなければその通りだ。
+A氏がウソをついていたとしても堀江氏としては責任は取れないし、責任を取る必要もない。
+断言できることは上場前に堀江氏にA氏の株式の権利が移っていないことだ。
+しかし、堀江氏以外の第三者にA氏の株式が譲渡されていないことについては断言できない。A氏が私と会社にウソをついている可能性があるからだ。
ここで明らかになったことは、
+960株の有馬純一郎氏名義の株式が借名株であるかどうかについて、堀江氏は自分には譲渡されていないと言うだけで、堀江氏以外の第三者については「A氏がウソをついていなければ」といった奇妙な条件をつけて保留していること。
+公益性の観点から罰則まで付いている法定書類について、堀江氏のなんとも無責任なスタンスが明らかにされたこと。
です。
とりわけ、2.については、進行中の刑事裁判においても、
とか、
といったようなことを言っているようですが、同じようなことがここでも明らかにされているのです。証取法に基づく書類を提出したのはあくまでも代表取締役社長である堀江貴文氏であり、有馬純一郎氏(A氏)ではないのです。A氏がウソを言っていようがいまいが、そのようなことは関係ありません。提出した最高責任者である堀江氏に責任があるのは当然のことです。
―― ―― ―― ―― ――
ここで一句。
(コメント無用。)
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