025 国会議員岩本久人氏
- 2004.06.15
- 冤罪を創る人々
****11)国会議員岩本久人氏
一、 当時、国会議員であった岩本久人氏について、若干触れることとする。
二、 岩本久人氏。昭和18年3月21日、島根県浜田市に生まれる。苦学の末、県庁職員を経て、昭和54年4月に島根県議会議員に当選し、三期にわたって県議会で活躍。
その後、平成元年7月参議院議員に当選し、一期六年間、主に地方自治の分野で国政にたずさわる。
現在、中国地方では、有数の規模を誇る社会福祉法人の理事長として、福祉事業を幅広く手がけている。私とのつきあいは、三十年にも及ぶ。
三、 岩本氏は、平成8年3月、アメリカ国籍の朝鮮人であり、私の尊敬する朴炳植先生(昭和5年生まれの天才的言語学者)が、四十年以上も抱きつづけた悲願をかなえてくれた人物として、終生忘れることのできない人である。
四、 岩本氏は、当時不可能といわれていた、北朝鮮在住の朴先生の老母と面会する段取りをし、一円の報酬ももらわないどころか、一年もの貴重な時間と、数百万円の私財を投げ打って、なんとかして、先生の夢をかなえて差しあげたいと考えていた私の要請に、応えてくれたのである。
五、 朴先生は、岩本氏を「40年ぶりに母に面会させてくれた義人」と称え、一冊の本にまとめた。朴炳植著『慟哭の海』(毎日新聞刊)が、それである。
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