山根治blog

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会計工学ことはじめ

“浪々(ろうろう)の 身にうす寒き 時雨哉(しぐれかな)” (秀暁) などと、いっぱしの浪人気取りでいた私の中に、突如として浮かんできたのが認知会計(コグニッティヴ・アカウンティング)の考えでした(“認知会計の発見”)。有罪判決を受けたことから、長年用いてきた会計士の称号が使えなくなり、さてこれから何をしたらいいのか模索しているときに思いついたものです。  思えば長い間、会計士としての生活に安住し […]

歴史的文化財の破壊と談合疑惑 -5

 このところ、考古学とか歴史学に携(たずさ)わる専門家だけでなく、一般市民の多くから「家老屋敷遺跡」を壊すべきではないという声が強くなってきました。キチンとした調査と学術的な評価をして保存した上で、松江城と一体となった地元の宝として、教育と観光とまちづくりに役立てるべきではないかという訳です。  そこで浮上してきたのが、なんとも姑息(こそく。その場のがれ、ということです)な妥協案でした。 「現在計 […]

歴史的文化財の破壊と談合疑惑 -4

 近世考古学の第一人者と目されている、坂詰秀一・立正大学名誉教授によって“松江の宝”とまで絶賛された家老屋敷遺跡。それを跡形もなく壊して建設されようとしているのが、松江市歴史資料館です。「初めに建設ありき」とばかりに、形式的に調査をしたことにして、記録保存(調査記録を残すだけで遺跡そのものは完全に破壊するということです)の道をひたすら突っ走っているのが松江市当局です。 調査中に重要な遺跡が発見され […]

歴史的文化財の破壊と談合疑惑 -3

 前回、落札率が99.6%であることを示し、全国市民オンブズマン連絡協議会が定めている基準によれば、「談合の疑いが極めて強い」ことを記しました。  しかし、これはあくまで、客観的な数字として残っている6つの中から2つだけを抽出して計算した数値でしかありません。もちろん、これはこれで重要な意味を持ってはいるのですが、より談合の実態に迫っていくためには、その他の4つの数字はもちろんのこと、数字としては […]

歴史的文化財の破壊と談合疑惑 -2

「目は口ほどにものを言い」 とか、あるいは、「目は心の窓」とも言われています。内に秘めた思いは目に表われ、口で発する言葉以上に雄弁に物語る、というほどの意味合いです。  お金、あるいは広く数字といってもいいでしょうが、これらについても同じようなことが言えるようです。「お金とか数字は隠された真実を雄弁に物語る。」ということです。  無機質のように見えるお金や数字ですが、扱い方によっては真実を浮き彫り […]

歴史的文化財の破壊と談合疑惑 -1

 談合(だんごう)についての取締りが厳しくなり全国的に摘発されるケースが多くなってきました。私の住んでいる島根県は、国会議員だけでなく、県議会でも市町村議会でも保守勢力が圧倒的多数を占めており、長年保守王国の名をほしいままにしてきました。批判勢力の声はほとんど無視され、保守勢力による傍若無人の振舞いは目に余るものがありました。  談合についても、当然のこととして横行し、談合に直接かかわる業者はもち […]

粉飾された2兆円 -19

 なにが何でも大橋川改修事業を押し通そうとしている国交省と、それに便乗して街づくりをしようとしている地元自治体。たとえて言えば、こんなところでしょうか。  親のスネかじりに明け暮れていた放蕩息子、おこぼれに与(あずか)ろうとする取り巻き連中を引き連れて、不相応な外車を乗り回し、クルーザーを操ってはいっぱしのセレブ気取りの毎日。  ところがこのところ親父のサイフが急に怪しくなってきた。経営する会社の […]

眼からウロコ – 「司法に経済犯罪は裁けるか」 を読んで-1

 まさに、眼から鱗(ウロコ)が落ちる思いでした。この5年来、私の中に滞(とどこお)っていたモヤモヤとした気持ちが一気に晴れたのです。  自ら刑事被告人の汚名を着せられ、刑事法廷に引きずり出された結末は、無罪と有罪とが入り混じったものでした。国税と検察とがインチキの限りを尽して断罪しようとした巨額脱税事件(本件)が無罪となったのは当然のことでしたが、オマケのようにくっつけられて起訴された公正証書原本 […]

粉飾された2兆円 -18

 松江市当局は、国交省の大橋川改修計画に同意する見返りとして、街づくりを考えたり、時代錯誤としか思えない路面電車を思いついたりと、もっともらしい大義名分をつけるのに必死です。国が全てやってくれるのなら儲けものとばかりに、補助金あさりに懸命になっているのです。乞食根性丸出しですね。  長い間島根県を牛耳ってきた一部勢力は、同じような考えのもとで次から次へと怪しげな公共事業をつくり上げては少しでも多く […]

粉飾された2兆円 -17

 地域住民に重要な情報を隠しつづけ、なんとか事業開始に持ち込もうとしているのが国交省出雲河川事務所です。私達地域住民が開示を要求している、たとえば、 +洪水発生時の流量シミュレーションの詳細、 +洪水発生時の水害被害見込額とその詳細、 +費用対効果分析の計算明細、 +現時点における大橋川改修工事の見積額とその明細、 などの情報が、いくら要請しても開示されないのです。(※3.については行政文書開示決 […]

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