8/1学習会「-大手前通り拡幅事業-島根県の甘い予測で過大な数値」(講師:山根治)のご案内2
- 2009.07.31
- 会社案内
弊社主任コンサルタント山根治(財団法人島根総合研究所理事長、公認会計士)が、大手前通り拡幅事業ついて平成21年8月1日に報告いたします(場所:島根県民会館307号室、時間:14:00~16:30)。
本学習会はどなたでもご参加いただけますので、皆様お誘い合わせの上ご来場くださいますようご案内申し上げます。
8/1学習会「-大手前通り拡幅事業-島根県の甘い予測で過大な数値」(講師:山根治)のご案内
http://forest-consultants.com/item/1039
***『大義名分なき公共工事』 - 城山北公園線(2工区)
+工事の概要
++1工区620m、2工区420m
++全体事業費 50億円(2工区)
++計画交通量 19,800台/日
++B/C(事業採択の前提条件)
+++C(総費用) 44億円
+++B(総便益) 51億円
+++※B/C = 1.16 > 1
+2つのシステムと公共工事
++統治システム(構造)
++利権癒着システム(構造)
+++政-官-財(トライアングル)
+++与野党グル
+公共工事
++事業の採択(必要性の判断)
++発注(談合)
++チェック(事前・事後)
+ムダ(不要不急)な事業とB/C(費用対効果)
++一定の基準のもとで事業の優先順位と事業採択の可否を決定。
+城山北公園線の問題点
++重要な城下町遺跡の破壊
++必要性の欠如(B/C<1) - 事前チェックなし。
+++過大な見込交通量
+++過大な原単位設定
+++非現実的な速度設定
++++整備無し V = 15㎞/h
++++整備あり V = 35㎞/h
++B/Cの値が基準値の1を大幅に下回り、更に、マイナスになる可能性あり。
+松江市市政(県、国)の問題点
++不要不急の道路、無用のハコモノ建設
++松江市歴史資料館の建設強行と家老屋敷遺跡の破壊
++ティファニ-美術館の破壊と無施策
++舟着きの松の枯死と無施策
++その他
***(資料) 城山北公園線2工区のB/C=1.16についての疑問点
+計画交通量の水増し
++新規事業採択時での公表数字。
+++計画交通量(H42) 19,800台/日
+++現況交通量(H21) 11,000台/日
+++【差異】 8,800台/日 ※80%の水増し
++[参考] H19.10.18 島根県公共事業前評価班会議での公表数字。
+++計画交通量(H42) 20,000台/日
+++現況交通量(H17) 12,700台/日
+++【差異】 7,300台/日 ※この時のB/Cは、1.36。 B=58億円 C=42億円
+時間価値原単位の水増し
++乗用車類: 45.78円/台・分 (改訂前 55.82円/台・分)
++時間給にして 2,746円/h [参考] 島根県実績 1,478円/h ※85%の水増し
+B/C算定期間: 40年→50年に延長 ※B(51億円)の値について、3.1億円の水増し
+C(44億円)について、6億円の削減
+1.~4.により、B/Cは、1を大きく下回り、0.5以下となる(0.2以下になる可能性大)。3.~4.だけでB/Cは1.16から0.94に。
+その他 (B/C計算外注先)
++2工区 - 大日本コンサルタント(株) 270万円
++2工区 - 中電技術コンサルタント島根支社 130万円 (マニュアル改訂後)
***リンク
大手前通り(都市計画道路城山北公園線) - 島根県
http://www.pref.shimane.lg.jp/matsue_kendo/ootemae/
新規事業採択時評価結果:都市計画道路3.3.30号城山北公園線(2工区) - 中国地方整備局
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/21sinki/1_h20_35.pdf
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