粉飾された2兆円 -19
- 2008.08.26
- 山根治blog
なにが何でも大橋川改修事業を押し通そうとしている国交省と、それに便乗して街づくりをしようとしている地元自治体。たとえて言えば、こんなところでしょうか。 親のスネかじりに明け暮れていた放蕩息子、おこぼれに与(あずか)ろうとする取り巻き連中を引き連れて、不相応な外車を乗り回し、クルーザーを操ってはいっぱしのセレブ気取りの毎日。 ところがこのところ親父のサイフが急に怪しくなってきた。経営する会社の […]
フォレスト・コンサルタンツ
なにが何でも大橋川改修事業を押し通そうとしている国交省と、それに便乗して街づくりをしようとしている地元自治体。たとえて言えば、こんなところでしょうか。 親のスネかじりに明け暮れていた放蕩息子、おこぼれに与(あずか)ろうとする取り巻き連中を引き連れて、不相応な外車を乗り回し、クルーザーを操ってはいっぱしのセレブ気取りの毎日。 ところがこのところ親父のサイフが急に怪しくなってきた。経営する会社の […]
まさに、眼から鱗(ウロコ)が落ちる思いでした。この5年来、私の中に滞(とどこお)っていたモヤモヤとした気持ちが一気に晴れたのです。 自ら刑事被告人の汚名を着せられ、刑事法廷に引きずり出された結末は、無罪と有罪とが入り混じったものでした。国税と検察とがインチキの限りを尽して断罪しようとした巨額脱税事件(本件)が無罪となったのは当然のことでしたが、オマケのようにくっつけられて起訴された公正証書原本 […]
松江市当局は、国交省の大橋川改修計画に同意する見返りとして、街づくりを考えたり、時代錯誤としか思えない路面電車を思いついたりと、もっともらしい大義名分をつけるのに必死です。国が全てやってくれるのなら儲けものとばかりに、補助金あさりに懸命になっているのです。乞食根性丸出しですね。 長い間島根県を牛耳ってきた一部勢力は、同じような考えのもとで次から次へと怪しげな公共事業をつくり上げては少しでも多く […]
地域住民に重要な情報を隠しつづけ、なんとか事業開始に持ち込もうとしているのが国交省出雲河川事務所です。私達地域住民が開示を要求している、たとえば、 +洪水発生時の流量シミュレーションの詳細、 +洪水発生時の水害被害見込額とその詳細、 +費用対効果分析の計算明細、 +現時点における大橋川改修工事の見積額とその明細、 などの情報が、いくら要請しても開示されないのです。(※3.については行政文書開示決 […]
私達松江市民の多くが疑問を抱いてきた「大橋川改修事業」が、一転して中止に向かって動き出したようです。 私がこのブログで取り上げている経済効果(費用便益分析のことです)の大幅な水増しトリックに加えて、その他にもいくつもの偽りが明らかになるに及んで、国交省だけでなく一緒になってインチキ工事を敢行しようとしてきた島根県と松江市もその言動が次第に怪しくなり、ついには支離滅裂になってきました。インチキを […]
先週の号外で紹介した地元紙の記事は、重要な点で誤っているようです。“斐伊川・神戸川治水対策事業の審議では、上流部のダム、中流部の放水路、下流部の大橋川改修の三点セットのいずれも事業継続を妥当と判断“(山陰中央新報 平成20年7月29日)と、なんとも当然のような書き方がなされているのですが、どうもオカシイのです。 平成20年7月28日に開催された、国土交通省中国地方整備局の事業評価監視委員会に提出 […]
前々回の終りで触れましたように、私を含む多くの松江市民は、松江市の洪水のためであれば、なにも多額の税金を投入してまで上流に巨大なダムを造ったり、大がかりな放水路を造ったりする必要はなかったのではないかと考えています。これは私が費用対効果分析(B/C分析)の吟味によって明らかにした事実、つまり斐伊川の治水事業として投入できる金額の限度は、費用対効果の基準値を守る限りは、322億円であるということと […]
「粉飾された2兆円」が月刊テーミス(※2008年8月号)に取り上げられました。『国交省‐「経済効果」大粉飾の実態を暴く‐官製談合は北海道から島根まで』(P.16~17)という記事です。 <%image(20080804-num200808_mini.jpg|96|134|月刊テーミス2008年8月号)%> 月刊テーミスは年間予約購読制なので、書店で購入することができません。月刊テー […]
国土交通省がやっている公共事業については、5年に一度再評価をすることになっています。しかも、その際に、事業の投資効果の見直しが求められており、“原則として再評価を実施する全事業について費用対効果分析を実施するものとする。”(『国土交通省所管公共事業の再評価実施要領』第5、3.①-2)とされています。 斐伊川水系の治水事業について、「中国地方整備局事業評価監視委員会」なるものが開かれたのが、平成 […]
前回の議論を踏まえた上で、次に、大橋川改修事業の経済効果を推計してみることにいたします。 明治初年以来最大の洪水は、昭和47年7月のものであったこと、大橋川改修事業の前提となっている150年に一度の確率で起る大洪水は、2日間雨量でおおむねその10%増の399mmとされていることについては、すでに度々述べてきたところです。この昭和47年7月の大洪水による松江市の水害被害額は89億円(「水害統計」 […]