粉飾された２兆円 －１８

　松江市当局は、国交省の大橋川改修計画に同意する見返りとして、街づくりを考えたり、時代錯誤としか思えない路面電車を思いついたりと、もっともらしい大義名分をつけるのに必死です。国が全てやってくれるのなら儲けものとばかりに、補助金あさりに懸命になっているのです。乞食根性丸出しですね。

　長い間島根県を牛耳ってきた一部勢力は、同じような考えのもとで次から次へと怪しげな公共事業をつくり上げては少しでも多くの補助金を獲得するのに懸命でした。まさに税金ドロボーといったところであり、コソドロと変るところがありません。ほとんどの場合、県民とか市民のためではありません。県民・市民は大義名分のダシに使われるだけで、利益をフトコロにするのはきまって、政・官・業の連合体でした。その結果が、一人当り公共事業費日本一の座という訳です。松江市は、京都、金沢とともに国際文化観光都市を標榜している、歴史のある誇り高い街であるはずです。国家財政が厳しくなっているのですから、県民・市民をダシにして国から補助金のオネダリをする乞食根性から一時も早く訣別すべきではないでしょうか。

　山田孝男氏（毎日新聞専門編集員）が、坂本龍馬の手紙の一節、

を引用して、

と論じています。

　姦吏とは見慣れない言葉ですが、奸吏（かんり）と同じ意味合いのもので、
-正道にそむく悪者のことを「姦（奸）人（かんじん）」といい、
-心がねじけた人のことを「姦（奸）物（かんぶつ）」といい、
-悪心をいだいている家来のことを「姦（奸）臣（かんしん）」といい、
-わるがしこく立ち回って不当な利益を得る商人のことを「姦（奸）商（かんしょう）」という
類（たぐい）のものです。（『改定新版　漢字源、学研』による）

　山田孝男氏は、続けて、

と問いかけ、「せんたく」を名乗る超党派の国会議員連合の動きに期待を寄せています。「せんたく」という政治集団がどのようなものであるのか今一つはっきりしないのですが、閉塞感の漂う現在の日本にあって、あるいは注目に値する動きであるかもしれません。

　国交省が、なにがなんでも斐伊川の治水事業を継続するために、その経済効果を大幅に水増しし、偽りのＢ／Ｃレイシオを公表している（らしい）ことについては、すでに詳しく述べたところです。実は数字の偽りは、この経済効果だけではないようです。河川工学をつかってなされている洪水時の流量シミュレーションに対しても河川工学の専門家から多くの疑問点が指摘されています。このような疑惑を払うためにも、実際どのように計算しているのか、進んで公表すればいいものを、何故か頑（かたく）なに隠し続けて現在に至っているのです。 （注． 平成２０年８月１８日、やっとのことで斐伊川治水事業にかかる費用対効果算定の詳細なデータが開示されました。現時点では細部にわたってまでの検討はしていませんが、予想していた通り、ザッと見たところでもいくつかの誤り（というよりゴマカシ）が見受けられます。いずれ稿を改めて、具体的にどのようなゴマカシがなされているのか明らかにするつもりです。）
　大規模事業を企画するために、洪水予測を過大に計算し、（３，６００トン／秒から５，１００トン／秒と１，５００トン／秒もカサ上げ）事業を継続させるために、その経済効果をフーセンのように膨らませる、－これらのことが仮に事実であるとすれば、国交省の役人達はもとより、腰ギンチャクのような存在としてタイコ持ちをしている島根県とか松江市の役人達もまさに姦吏といってもいいでしょう。坂本龍馬のいうように、殺すことまではともかくとして、この際「せんたく」を行って、公僕から外してしまう必要があるようです。「不正役人」とか「不良役人」は国家社会に害を与えるものであり、国民にとって迷惑千万な存在だからです。国交省の尻馬に乗って松江市民をゴマカシ続けてきた姦吏のなれの果てである「過去官僚」も、もっともらしい顔をして居座っている首長の座からできるだけ早く排除すべきであることは言うまでもありません。

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　ここで一句。

（そう言うアナタは？）

***＜今の松江＞　（平成２０年６月１５日撮影）
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^cx^搦手虎口跡（城山）
^cx^椿谷へ（城山）
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^<%image(20080819-8e11.jpg|320|240|搦手虎口跡（城山）)%>
^<%image(20080819-c8d2.jpg|320|240|椿谷へ（城山）)%>
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^cx^城山稲荷（城山）
^cx^城山稲荷（城山）
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^<%image(20080819-4457.jpg|320|240|城山稲荷（城山）)%>
^<%image(20080819-d87d.jpg|320|240|城山稲荷（城山）)%>
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