2005年10月

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「冤罪を創る人々」完結

 2004年3月より毎週連載されていた「冤罪を創る人々」ですが、今回をもってひとまず完結とさせていただきます。長い間ご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。今後は「引かれ者の小唄 - 勾留の日々とその後 」をお届けいたします。内容的には「冤罪を創る人々 (第五章)勾留の日々」の続きといった位置付けとなります。よろしくお願い申し上げます。

冤罪を創る人々vol.82

2005年10月04日 第82号 発行部数:416部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

江戸時代の会計士 -8

次いで、領民たちとの対話に移ります。 日時を取り決めて、百姓、町人の主だった者達をお城の大広間に召集。同時に、老中、諸役人にも同席を要請。 領民たちを前にして恩田木工は、この会合が藩からの一方的な申し渡しの場ではなく、領民の意見に耳を傾ける場であり、その趣旨は対話にあることをまずもって強調します。 「自分の働きにてこの役儀相勤まる事にこれなき故、今日皆の者どもと得(とく)と相談致す儀これあり、呼び […]

124 心のルーツへの旅

****(2) 心のルーツへの旅 一、 二十年程前のことであろうか、私が40才前半の頃である。 東京で一人の僧侶と出会った。剃髪染衣のその人は、私より幾分年長で、慶応大学出身であった。 私達は、一夕、卓を囲み、盃を傾けて親しく語り合った。尋常ではない輝きを湛えた双眸は、私を柔らかくつつみ込み、全身から発せられるオーラは、私の肌を粟立たせ、頭髪を逆立させた。 二、 僧侶は一つの書籍を私に勧めて去って […]