2005年7月

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冤罪を創る人々vol.70

2005年07月12日 第70号 発行部数:398部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -18

私の分析も終りに近づいてきました。実は、この連載を始める前にホリえもん(ホリエモンではなく)に関する原稿を4本ほど仕上げていました。彼がフジテレビとのドンパチをやり始めた時のことです。 「中江滋樹とホリえもん」と題したもので、私がよく知っている中江滋樹という異色の相場師とよく似ていると考えて書いたものです。分析にまで立ち至らない気楽なものでした。 ライブドアという会社については、昨年の野球騒動のと […]

108 資金繰り

****(3) 資金繰り 1、 会計士稼業は、ある意味では浮き草稼業である。自らの身体一つが頼りであり、その点資本の論理が支配する会社経営とは全く異なっている。 病気になって入院でもすれば、たちまち収入が途絶えることもありうるのである。このことは医師とか弁護士も同様であろう。 2、 元来、私は蓄財という観念に乏しく、結婚して37年になる超現実主義者の配偶者からは折にふれて叱責の言葉が飛んでくる。 […]

冤罪を創る人々vol.69

2005年07月05日 第69号 発行部数:387部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -17

前回私は、ホリエモンの錬金術のカラクリ、つまり、ホリエモンの莫大な資産とされている持株の価値増殖のメカニズムを明らかにしました。 それは、単価の低いものに、単価の高いものを加えていき、ゴチャまぜにして単純に平均すれば、当初の単価の低いものの評価が自動的にアップするというだけのことで、私は仮に、「平均原価法による富の移転」と名づけました。 そこでこのゴマカシの富の移転の構図を念頭において、絵図師(え […]

107 収支の見直し

****(2) 収支の見直し 1、 私の収入は、大別すると2つに分けることができる。 一つは、経常収入であり、事務所の日常的な活動にもとづく収入である。これは、私の指揮監督のもとに10名程のベテラン職員が稼ぎ出すものであり、主に事務所の運営経費に充当されていた。 今一つは、臨時収入であり、私の戦略的な活動にもとづく収入である。これはほとんど、私一人で稼ぎ出していたものであり、大半が蓄財に充当される […]

106 銀行取引

***2.緊急時の対応 ****(1) 銀行取引 1、 平成5年9月28日にマルサの捜索を受けるまでは、銀行との取引は極めて良好であった。 短期の運転資金だけでなく、長期の投資資金についても、私が希望すれば容易に融資を受けることができた。 しかし、マルサの家宅捜索を受け、私が犯則嫌疑者の烙印を押されてからは様相が一変した。既存の融資については、早期の弁済を求められることまではなかったものの、新規融 […]

105 財政白書

***1.財政白書 財政という言葉は、主に国又は地方公共団体の経済活動の意味で用いられることが多いが、時に個人の経済活動もしくは経済状態を現わす言葉としても用いられる。いずれの場合においても、財政は全ての活動の基盤であり、全ての活動の結果は財政に反映される。 私にとって激動とも言える10年間、私の活動を物理的に支えたのは、間違いなく私の財政であった。同時に、私の活動の結果は、何らかの形で私の財政に […]