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前代未聞の猿芝居-⑧ . はてなブックマーク  Twitter   2019-05-08

 前回、筆者は、公開刑事法廷の場で、主任弁護人が、
「本件が冤罪(デッチ上げられた犯罪)であること」をズバリ証明する証拠を、被告人の口から引き出していた。」
と申し述べた(「前代未聞の猿芝居-⑦」参照のこと)。

 何故そのように断言できるのか。ズバリ証明する証拠とは一体何か。
 
 以上のことを証明するためには、冤罪をデッチ上げた広島国税局査察部門(以下、査察部門という)が被告人であるA社に対して一体何をしてきたのか、明らかにする必要がある。以下、時系列で追っていく。

  1.  査察部門がA社をガサ入れしたのは、平成29年11月14日のことであった。
     査察部門は、国税犯則取締法第2条にもとづく臨検・捜索・差押(強制調査)と同時に、同法第一条にもとづく質問・検査・領置(任意調査)も同時に行っている。査察調査の着手である。査察部門は、査察調査の着手にあたって、広島国税局職員を60人ほど動員し、A社本社事務所をはじめ、A社の社長の自宅、専務の自宅等数ヶ所を、臨検・捜索(国犯法第2条による強制調査)し、社長、社長夫人(第5回公判で証言した被告人A社役員(オーナー社長夫人))、専務、専務夫人等数人に対して、質問・検査(国犯法第1条による任意調査)している。
     
  2.  査察部門の現場責任者が、査察調査が開始された当日の平成29年11月14日に、A社本社事務所において、社長夫人、専務等に対して脱税所得金額なるものを突きつけた。
     この脱税所得金額なるものは、広島国税局課税第二部資料調査課(以下、リョウチョウという)が脱漏所得として仮に算定した金額のことで、ガサ入れ日である平成29年11月14日以前の平成29年10月23日にA社の森山顧問税理士(TKC全国会会員)に提示され、森山文夫税理士が書き写していたものである。
     
  3.  上記2.のリョウチョウが脱漏所得として提示した脱漏所得金額は、平成23年1月期~平成29年1月期までの7年間で、
    合計 670,000,000円
    という巨額のものであった。
     森山文夫税理士は、B4判の用紙に書き写しているが、この書面は、決算期毎、かつ社長夫人、専務夫人を含めた7人の個人名毎に銀行口座を経由したものは銀行口座毎に、銀行口座を経由していない現金支払いについては現金支払いに区分して記載され、増差の合計額が7年間で708,525,979円となっているものだ。
     この7億円余りの個人費消と認められる金額に5%ほどの減額要因を加味して、リョウチョウは、個人費消の額を約670,000,000円と申し向けたものであろう。
     一覧表の中の、社長夫人と専務夫人がA社の売上と仕入をゴマかして個人的に費消し、二つの百貨店で現金扱いで費消した金額は、上記708,525,979円のうちの62%を占める438,948,979円となっている。
     リョウチョウが脱漏所得として仮に算定し、ガサ入れした当日に査察部門がA社関係者に突きつけた脱漏所得金額、
    約 670,000,000円
    は、国税通則法が定める「調査」(同法第24条、同法第16条第一項1号、同法第74条の二)によるものではない。
     理由は単純明白なものだ。国税通則法第74条の十一で定める「調査の終了の際の手続」が、ガサ入れ当日である平成29年11月14日の時点でなされていないからである。
     この6億7千万円という金額は、国税通則法が規定する調査がいまだ終了してない時点のものであって、A社の課税所得(課税標準)を変更するうえで何ら意味を持っていない。調査には該当しない、内部調査あるいは内偵調査とも言うべきもので、法的に全く無意味な金額だ。
     
  4.  査察部門は、リョウチョウが仮に算定した6憶7千万円をA社に突きつけて、そのまま認めること、即ち修正申告を迫った。修正申告の強要である。課税部門ではない査察部門がA社に対して修正申告を求めること自体が違法である上に、修正申告を強要(きょうよう。相手がいやがっても、ぜひそうするように要求すること-新明解国語辞典)したのである。
     
  5.  ところが状況が一変することになった。通常の査察調査では起りえないことが起ったのである。
     ガサ入れ当日、A社の社長宅を臨検・捜索した査察班は、信じられない状況を目(ま)の当たりにすることになった。
     査察班がオーナー社長に、
    6億7千万円
    の脱税所得を突きつけて質問したところ、オーナー社長は何のことか分らず頑として認めようとはしなかったのである。
     社長夫人と専務夫人の二人が
    「現金売上を除外したり、架空仕入をしたりして、2つのデパートから7年間にわたって個人的に6億7千万円もの買い物をしている事実と7年間の預金の増差額」
    を一覧表にまとめたものを提示して質問しても、オーナー社長には何のことか全く分らなかったのである。
     オーナー社長が同席した社長夫人に対して、
    「一体どうしたことだ」
    と厳しく問い詰めても、社長夫人は言を左右にして逃げるばかりであった。

     長年にわたり多額の会社の金を専務夫人とグルになって抜き取り、個人的に費消していたことは、数年前からA社の社内では問題視され明らかになっていた。A社の専務も当然知っていた。しかし、オーナー社長にだけは、絶対に内密にしなければならない裏事情が社長夫人の側にあったのである。その裏事情とは何か。

     社長夫人は、10年以上前から、多額の裏金を必要とする、
    「多聞(たぶん。内密の話を他人に聞かれること-新明解国語辞典)を憚(はばか)る個人的なスキャンダル」
    を抱えており、他の誰よりも夫である社長にだけは、
    「多聞を憚る個人的なスキャンダル」
    を知られてはならないことだった。
     知られたが最後、現在社長の置かれている特殊な状況と社長の性格に鑑み、直ちに社長夫人の座が吹き飛んでしまうのは、火を見るより明らかだったからである。
     この10年以上にわたって、A社の社長然として派手に立ち回り、松江商工会議所青年部女子部会の幹部として、松江市の街づくりを率先してやってきた社長夫人にとって、A社の社長夫人の座を失うことは耐え難いことであった。
(この項つづく)


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